
今年の春、歌謡界はひとまずHYBE(ハイブ)所属アーティストたちの天下となる見通しだ。3月末のカムバックを控えた「長兄」BTS(防弾少年団)を筆頭に、傘下レーベルのアーティストたちが4月に相次いで新譜を発表すると予告しており、いわゆる「史上最大級のカムバックラッシュ」が完成したためだ。
しかし、同月に所属アーティストたちが続々と登場することで、音楽チャートや音楽番組の1位を巡って繰り広げられる熾烈な「社内競争」や、それに伴う副作用を懸念する声も高まっている。
最も早くカムバックの日程を確定させたチームは、ビッグヒット・ミュージックのトゥモロー・バイ・トゥゲザーだ。彼らは4月13日に8枚目のミニアルバム『7TH YEAR: 茨の茂みに風が一時止んだ時』を発売し、高麗大学校の華亭体育館でショーケースを開催し、タイトル曲のステージを初公開する。 特に今回の活動は、ビッグヒット・ミュージックとの再契約後初のカムバックという点で、ファンから大きな関心を集めている。
ソースミュージックのLE SSERAFIMも、4月の新曲発表を目指して準備を進めている。昨年10月に発表した「SPAGHETTI」で米ビルボード「ホット100」50位に入り、自身の最高順位を更新した彼らが、約6ヶ月ぶりにリリースする新曲でどのような記録を打ち立てるか注目される。 プレディス・エンターテインメントのTWS(トゥース)も4月の新譜リリース陣に加わり、「アンタル・チャレンジ」ブームを牽引した勢いを継続する予定だ。
HYBEの最年少ラインであるCorticeとAiletteの活躍も戻ってくる。Big Hit MusicのCorticeは、5月のミニ2集『GREENGREEN』の正式発表に先立ち、4月20日にタイトル曲を先行公開し、カムバックの雰囲気を盛り上げる。デビューアルバムでダブルミリオンセラーを記録しただけに、今回も強力な火力を発揮するものと見られる。
ビリーフラップのアイリットは、4月30日にニューアルバム『MAMIHLAPINATAPAI』(マミラピナタパイ)を携えて帰ってくる。翻訳が難しい、微妙な眼差しを意味するユニークなアルバム名と共にタイトル曲『It’s ME』を披露し、ソウル公演を皮切りに香港まで続くツアー日程の中で、一味違ったステージを届ける計画だ。
しかし、HYBE所属アーティストたちの相次ぐデビューに対する視線が、すべて肯定的なものばかりではない。1ヶ月の間に主要なチームが次々と登場することで、結局は音楽チャート順位やトロフィーを巡る「チームキル」競争が避けられなくなったためだ。
また、BTSの圧倒的な話題性に便乗して他グループの関心を高めようとする「ファミリーマーケティング」に対し、ファンからの不満も大きい。すでに独自の成功を収めたグループを、あえて同じ時期に送り出して消耗戦を繰り広げさせるという指摘だ。今春繰り広げられるHYBEの総力戦が、絶妙な相乗効果となるか、それとも残念なチームキルとなるかは、見守っていく必要がある。

