中国で「ボイコット」拡散の中、予約率1位を疾走。前作に続きヒットなるか

世界的なファッション映画の教本と呼ばれる『プラダを着た悪魔』が20年ぶりに続編として戻ってくる中、公開を目前にして中国市場で予期せぬ暗礁に乗り上げました。映画内の特定のキャラクターの描写が中国人を卑下しているという論争が巻き起こり、現地での上映禁止やボイコットの動きが強まっています。
「チン・ジョウ」、人種差別論争でボイコットの動き
中国の中華網や香港の成報など現地メディアの報道によると、21日に公開された『プラダを着た悪魔2』の予告編が発端となりました。予告編に登場する中国系の脇役キャラクターの名前と外見の描写が、東洋人を卑下するステレオタイプをそのまま踏襲しているという批判がオンラインを中心に拡散しています。

論争の的となったのは、俳優ソン・ウィティエンが演じる「チン・ジョウ(Qin Zhou)」です。劇中、主人公アンディの助手役として登場するこのキャラクターに対し、中国のネットユーザーはまず名称の問題を提起しました。「チン・ジョウ」という名前の発音が、欧米圏で中国人を嘲笑する際に使われる蔑称「チン・チョン(Ching Chong)」と酷似しているという指摘です。これは19世紀の欧米社会で中国人労働者を卑下する際に生まれた隠語であり、制作陣がこれを認識した上で意図的に採用したのではないかという疑念が強まっています。

キャラクターの設定もまた、論争の的となっています。映画の中のチン・ジョウは、半袖のチェック柄シャツのボタンを一番上まで留め、眼鏡をかけた姿で登場します。これについて一部では「最先端のファッションを扱う映画の中で、中国系キャラクターだけがファッションセンスに欠け、ナード(Nerd)のような典型的な枠に閉じ込めて描写している」という主張が提起されました。
これに加え、チン・ジョウが職場の上司を公然と批判したり、自分を誇示するシーンや、俳優の誇張された表情演技などが中国人の品格を貶め、戯画化しているという批判が相次いでいます。こうした人種差別的な要素が複合的に絡み合い、中国内のSNSでは映画の上映に反対する声が殺到しており、映画の興行戦線に非常事態が発生しています。

論争にもかかわらず、『プラダを着た悪魔2』に対する世界中のファンの期待感は依然として熱いものです。今回の続編は、ファッション誌『ランウェイ』の伝説的な編集長ミランダと、企画エディターとして戻ってきたアンディ、そしていつの間にかラグジュアリーブランドの役員へと成長したエミリーが再会するところから始まります。

映画は、紙の雑誌の時代が終わり、デジタルへと急変したメディア環境の中で、過去の栄光を背に再びファッション界の主導権を握るために奮闘する彼らの物語を描きます。来る29日に世界初となる劇場公開を控えた本作は、23日午前9時基準で韓国国内の予約観客数が6万人を突破し、予約率19.2%で堂々の1位を記録しています。
伝説は再現されるか…予約率1位で証明された期待感
2006年に公開された前作は、原作小説を凌駕する洗練された演出と緻密なストーリーで、驚異的な興行成功を収めました。特にミランダ・プリーストリー役を演じたメリル・ストリープは、「彼女でなければミランダは想像できない」という称賛の中、第79回アカデミー賞主演女優賞にノミネートされ、演技人生の頂点を極めました。

また、アカデミー衣装デザイン賞にノミネートされたことからも分かるように、華やかなファッションセンスは作品の白眉でした。アン・ハサウェイを筆頭とした登場人物たちのスタイリングは、ドラマ『セックス・アンド・ザ・シティ』と共に、ニューヨーカーに対する憧れを抱かせるのに十分でした。特にアンドレアがナイジェルの助けで完璧に変身した後、街の風景に合わせて服が次々と変わっていく出勤のモンタージュシーンは、今でも映画ファンの間で伝説的な名シーンとして語り継がれています。

20年ぶりにベールを脱ぐ今回の続編が、中国国内の論争を乗り越えて前作の牙城を崩すメガヒットを記録できるのか、世界中の観客の視線が劇場に注がれています。

