「今年最高」と絶賛の嵐!評価を覆し満点獲得の話題作とは

「今年最高の映画」と絶賛…カンヌが認めた冷徹な政治スリラー

「今年最高」と絶賛の嵐!評価を覆し満点獲得の話題作とは
写真= 「TIFF」YouTube

韓国屈指の映画評論家イ・ドンジン氏が、今年に入って初めて5点満点を与えた作品が公開され、映画界の注目を集めている。その主人公は、今月1日に公開されたセルゲイ・ロズニツァ監督の新作『二人の検事(原題)』だ。

イ・ドンジン評論家、2026年初の満点…「戦慄の循環の迷宮」と絶賛

イ・ドンジン氏は今月5日、『二人の検事』に満点をつけた。彼は同作について「要素ごとに二度繰り返しながら監獄を築き上げる演出が描き出す、戦慄の循環の迷宮」という、短いが強烈な批評を残した。これは彼が2026年に入って初めて認めた満点評価である。

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写真= 「TIFF」YouTube

イ・ドンジン氏は公開前に行われたGV(観客との対話)でも、「今年に入って現在まで見た中で最高の映画」と、早くから惜しみない賛辞を送っていた。

映画『二人の検事』は、1937年のスターリンによる大粛清時代を背景にした政治スリラーだ。新人検事コルニェフが、ブリャンスク刑務所に収監された共産党元老の血書を偶然入手したことから繰り広げられる物語を描く。真実を究明するために権力の中枢であるモスクワへと向かう主人公の旅路を通じて、体制への信頼が巨大な官僚制の前でいかに崩れ去るのかを冷酷に描き出している。

「今年最高」と絶賛の嵐!評価を覆し満点獲得の話題作とは
写真= M&Mインターナショナル

特に本作は、前半の刑務所と後半の検事総長官邸という二つの空間を対称的に設計し、全体主義体制の矛盾を視覚化したと評価されている。カフカやジョージ・オーウェル的な不条理な緊張感が映画全編を支配し、観客を圧倒する。

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写真= M&Mインターナショナル

原作は、実際にシベリアの強制収容所で16年間収監されていたロシアの作家ゲオルギー・デミドフの小説である。1969年の執筆当時にKGBに押収された原稿が、2009年になってようやく世に公開され、映画化の足がかりとなった。

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写真= M&Mインターナショナル

演出を手掛けたセルゲイ・ロズニツァ監督は、ソ連の暴力的な歴史と現代史の傷跡を執拗に掘り下げてきたウクライナ出身の巨匠だ。2010年に『My Joy(原題)』でカンヌ国際映画祭に華々しくデビューして以来、2021年には『バビ・ヤール(原題)』でルイ・ドゥリュック賞(黄金の眼賞)審査員特別賞を受賞するなど、世界的な名声を築いてきた。『二人の検事』は、前作『ドンバス』以来6年ぶりに披露する劇映画である。

ロシア侵攻に反対する俳優たちの熱演が、作品の真実味を増す

本作は昨年、カンヌ国際映画祭のコンペティション部門に招待され、フランソワ・シャレ賞を受賞してその芸術性を証明した。また、映画専門誌スクリーン・デイリーの星取り集計で共同1位、ロッテン・トマトのフレッシュネス・レーティングで95%を記録するなど、世界中の批評家から一様に支持を得ている。海外メディアは「スターリン時代の窒息しそうな空気を最後まで詰め込んだ完璧なドラマ」と高く評価した。

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写真= 「TIFF」YouTube

出演俳優たちの顔ぶれも格別だ。主演のアレクサンドル・クズネツォフをはじめ、1人2役をこなしたアレクサンドル・フィリッペンコ、アナトリー・ベリなど、主要キャスト全員がロシアのウクライナ侵攻に反対して祖国を離れた人物たちである。全体主義に立ち向かう劇中のメッセージが俳優たちの実際の人生と重なり、物語の重みを増していると分析されている。

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写真= 「TIFF」YouTube

実際に作品を鑑賞した観客からも、惜しみない称賛の声が上がっている。観客からは「映画が退屈で息苦しいなら、あなたは監督の意図通りに正しく鑑賞している最中だ」「闇の中で消えゆく個人の闘志」「映画そのものが巨大な監獄のようだ」「長く退屈な道、狭く窮屈な部屋、それだけが監獄だと思っていた二人の個人」「力なき者が叫ぶ正義は、ただの騒音に過ぎない」「狭い画面比のように、最後まで息苦しい。時折見せる些細なディテールが、乾いた映画に豊かさを与えている」「映画の最初から結末は分かっているが、終始緊張感を維持している」といった感想が寄せられている。

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