全世界で興行収入2兆円超えも…なぜか韓国でだけ大コケした「問題の洋画」

世界を席巻した「バービー・シンドローム」と興行の大記録、なぜか韓国だけで冷え込んだ理由

全世界で興行収入2兆円超えも…なぜか韓国でだけ大コケした「問題の洋画」
写真= ワーナー・ブラザース・コリア

2023年に公開された映画『バービー』は、グローバル玩具メーカーであるマテル社の主要玩具「バービー」を原作として制作された実写映画です。『ストーリー・オブ・マイライフ/わたしの若草物語』の監督が手がけた、人形という親しみやすい素材をベースに、完璧な仮想世界「バービーランド」に住んでいたバービーとケンが、現実世界へと繰り出す予期せぬ旅を感覚的に描き出しました。

人形たちの理想郷「バービーランド」、現実世界の亀裂に直面する

映画は、人類の始まりをパロディした印象的なオープニングで幕を開けます。幼い少女たちが赤ちゃんの人形を使ってママゴト遊びを繰り返していた遠い昔、彼女たちの前に大人の女性の姿をした「バービー」が彗星のごとく現れます。少女たちはまるで長年の慣習や古い遊び方からついに解放されたかのように、既存の赤ちゃん人形を未練なく壊し、バービーを熱烈に迎え入れます。このシーンを経て、画面は本格的にバービーたちが主体的な人生を謳歌する空間「バービーランド」へと移り変わります。

全世界で興行収入2兆円超えも…なぜか韓国でだけ大コケした「問題の洋画」
写真= ワーナー・ブラザース・コリア

バービーランドは、女性が望むものすべてになれる理想郷です。ここの大統領、最高裁判事、医師、ノーベル賞受賞者など、社会のあらゆる要職や専門職はバービーたちが占めています。一方で、男性人形の「ケン」たちは主導的な職業に就くことなく、ただバービーたちのそばで視線と承認を求めるだけの副次的な存在として生きています。主人公のバービーは、毎日が祭りのような完璧な一日を無限に繰り返しながら幸せな日々を送りますが、ある日、華やかなパーティーの最中にふと「死」という馴染みのない概念を思い浮かべたことで、バービーの完璧だった世界に徐々に亀裂が入り始めます。いつもつま先立ちだった足裏は地面に平らに着くようになり、経験したことのない肉体的な疲労と精神的な不安感がバービーを襲います。

全世界で興行収入2兆円超えも…なぜか韓国でだけ大コケした「問題の洋画」
사진= ワーナー・ブラザース・コリア

問題を解決するために、バービーは世界の秘密を知る「へんてこバービー」を訪ねて助言を求めます。そこでバービーは、現実世界で自分を遊んでくれる人間の憂鬱な感情が同期され、ポータルに亀裂が生じたという事実を知ることになります。結局、バービーは歪んだ現実を正すために現実世界へ向かうポータルに乗り込み、バービーの車にこっそり同乗したケンと共にカリフォルニア州ロサンゼルスに到着します。

望むすべてが叶うバービーランドとは異なり、現実世界はバービーに大きな混乱と衝撃を与えます。現実の人々はバービーに対して冷ややかな視線や露骨な嘲笑を向け、バービーは生まれて初めて脅威と疎外感を感じます。一方、バービーランドで常に疎外されていたケンは、現実世界の徹底した男性中心社会を目の当たりにし、深い感銘を受けます。家父長制に魅了されたケンは、そのやり方を自分の故郷に持ち込むという野望を抱き、バービーに内緒で先にバービーランドへ戻ります。

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사진= ワーナー・ブラザース・コリア

その間、現実に残されたバービーは自分を所有していた少女サーシャを見つけ出しますが、サーシャから外見至上主義を助長しているという恨み混じりの批判を浴び、大きな傷を負います。そんな中、マテル社の社員でありサーシャの母親でもあるグロリアと出会い、事件の真相が明らかになります。バービーを揺さぶった憂鬱さの出どころはサーシャではなく、職場生活と育児に疲れ果て、仮想の憂鬱なバービーの図案を描いていたグロリアの心でした。

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사진= ワーナー・ブラザース・コリア

バービーはグロリア、サーシャ母娘と共に事態を収拾するためにバービーランドへ戻りますが、すでにそこは家父長制を習得したケンたちが支配する「ケンダム」へと変貌していました。かつて主体的だったバービーたちは、ケンたちの洗脳やガスライティングに振り回され、自我を失ったままメイドやチアリーダーのような受動的な役割に甘んじており、主人公のバービーもまた巨大な無力感に陥り涙を流します。

批評家・観客を魅了したグレタ・ガーウィグ、2023年グローバル・ボックスオフィス大記録

このように精巧な物語とメッセージを込めた映画『バービー』は、批評家と観客から同時に絶賛を浴びました。エンバーゴ解除直後、ロッテントマトのフレッシュネス・レーティングで90%を記録して「フレッシュ」マークを獲得したのを皮切りに、メタスコア80点、レターボックス4.2点を記録し、グレタ・ガーウィグ監督の過去作に続く名作であると高く評価されました。一般観客の反応も熱く、ロッテントマトのポップコーン指数90%、IMDb評価7.7点、シネマスコアAランクを記録し、興行の足がかりを築きました。

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사진= ワーナー・ブラザース・コリア

批評家の好評は、前例のないボックスオフィスの大ヒットへとつながりました。オープニング初日の全世界成績は1億7500万ドルを記録し、2023年公開作の中で最も高いグローバル・オープニング成績を塗り替えました。公開4日目には3億5632万ドルを突破し、北米を除く海外市場だけで1億9430万ドルを稼ぎ出し、『ワイルド・スピード/ファイヤーブースト』に次ぐ2023年の全世界オープニング成績2位にランクインしました。IMAXなどの上映フォーマットがDolby Cinemaを除いてほとんどないという制約の中でも、公開5日目に4億1440万ドル、公開7日目に5億3000万ドルを超える驚異的なペースを見せました。

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사진= ワーナー・ブラザース・コリア

2週目に入っても興行の熱気は冷めませんでした。公開10日目に興行収入7億7800万ドルを超えて2023年の全世界ボックスオフィス3位に浮上し、公開12日目には8億5000万ドルを突破して、歴代の女性単独監督作品の中で興行1位という記念碑的なタイトルを手にしました。続いて公開14日目には9億ドルの大台に乗り、『ガーディアンズ・オブ・ギャラクシー: VOLUME 3』を追い抜いて2023年の全世界ボックスオフィス2位という大記録を打ち立てました。

全世界で興行収入2兆円超えも…なぜか韓国でだけ大コケした「問題の洋画」
사진= ワーナー・ブラザース・コリア

しかし、世界を席巻した「バービー・シンドローム」も、韓国市場という高い壁だけは越えられませんでした。北米や欧州などでの爆発的なシンドロームに比べると、国内の前売り率やスコアはやや寂しい水準にとどまりました。これは、欧米圏に比べて国内では「バービー人形」に対する文化的な郷愁や認知度が相対的に低いという点、そして国内観客の普遍的な情緒が、予告編や本編が持つ風刺的な雰囲気やメッセージと少し噛み合わなかった点などが、初期の興行不振の原因であると見られています。

ココナッツ編集室

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