
2026年メジャーリーグ(MLB)の逆転劇の主人公、セントルイスの強打者ジョーダン・ウォーカー(24)が、また一つのおとぎ話のような物語を完成させた。最後のチャンスで4回連続でフェンスを越え、MLB最高のホームラン打者カイル・シュワーバーを破り、オールスター戦ホームランダービー優勝を果たした。
ウォーカーは14日、米フィラデルフィアのシチズンズ・バンク・パークで行われたホームランダービー決勝で、シュワーバーを12-11で下した。フィラデルフィアの強打者シュワーバーが先攻し、ホームファンの熱狂的な応援の中で11本のホームランを放った。昨年56本塁打を記録した、リーグ最高のスラッガーらしい記録だった。
シュワーバーに続き、ウォーカーが打席に入った。MLBで最も熱狂的で知られるフィラデルフィアのファンからブーイングが浴びせられた。ウォーカーがホームランを打てないたびに歓声が上がった。15回のスイングチャンスのうち、残り1回というところでウォーカーは8本塁打にとどまっていた。シュワーバーの優勝がそのまま確定するかと思われた。
しかし、ウォーカーが超人的な集中力とパワーを見せつけた。最後のスイングは、ホームランを打てば無制限にチャンスが与えられる。そのチャンスをウォーカーは逃さなかった。ホームラン3本を立て続けに放ち、11-11の同点に追いついた。そして最後の一振り、ウォーカーの打球は高く舞い上がり、そのままフィラデルフィア球場の左翼フェンスを越えていった。万年有望株と呼ばれ、今年ついに開花したウォーカーが「ホームラン王」シュワーバーを打ち破った。

ウォーカーは優勝後のインタビューで「以前、『無名の選手にはブーイングもしない』という言葉を聞いた。(フィラデルフィアのファンのブーイングは)だからこそ、本当に気分が良かった」と笑った。ウォーカーは2020年の新人ドラフトでセントルイスに入団し、2023年にデビューした。ビッグリーグ初シーズンに16本塁打を放ち、セントルイスの若き長距離砲として期待を集めた。しかし、ウォーカーの活躍は長くは続かなかった。2024シーズンは5本塁打、2025シーズンは6本塁打にとどまった。一瞬輝いて消える数多くの有望株の道を歩むかと思われた。
しかし、ウォーカーは今シーズン前半戦だけで22本塁打を放ち、ビッグリーグの長距離砲として完全に定着した。セントルイスが「今年は再建シーズンになるだろう」という予想を覆し、勝率0.526という堅実な成績で前半戦を終えるのに決定的な役割を果たした。
ウォーカーはホームランダービー優勝により、賞金100万ドル(約14億8000万ウォン)を獲得した。今年の年俸よりも多い金額を稼いだことになる。来年になって初めて年俸調停資格を得るウォーカーの今年の年俸は、わずか79万9400ドル(約11億9000万ウォン)に過ぎない。MLB最低年俸(78万ドル)と変わらない金額だ。ウォーカーが決勝で破ったシュワーバーの今年の年俸は3300万ドル(約490億ウォン)である。
ウォーカーはセントルイス球団史上初のホームランダービー優勝者としても名を刻んだ。それまでセントルイスの打者の中でホームランダービー最高成績は、2003年のアルバート・プホールの準優勝だった。


