
ミン・ヒジン前ADOR代表が言及した200枚を超える不起訴決定書の正体をめぐり新たな論争が浮上した。法廷でさえ裁判部が直接疑問を呈し、単なる失言を超え捜査記録流出の可能性まで言及される状況だ。
先月18日、ソウル中央地方法院民事合議31部で開かれたHYBEとミン・ヒジン前代表間の株主間契約解除訴訟の弁論過程で突発的な争点が浮上した。ミン前代表が過去のYouTubeチャンネル『メブルショー』とこの日の法廷で繰り返し言及した200枚を超える不起訴処分決定書発言が原因だ。
当該文書には、捜査過程で確保されたカカオトークの対話を総合し「アドアの利益や成果を守るための行為と見られる」との趣旨の内容とともに、「EXIT」表現も経営権奪取を意味するものではなく、株主間契約上の正常な任期満了後のプットオプション行使を前提としたものであるとの説明が記載されている。
また一部会話が「HYBEの支配範囲から脱したい」という印象を与え得る点についても、同文書には株主間契約の任期満了後を想定した表現であり、ADORのIPOや株式売却も親会社の承認という前提が敷かれているとの内容が盛り込まれている。

これに対しHYBE側は「法廷に提出された不起訴処分決定書は19ページに過ぎないのに、放送と法廷で200ページを超えると述べたのは説明が必要だ」と文書の内容を問題視した。ミン前代表はこれに対し「捜査機関から200ページを超える不起訴処分決定書を受け取った」と答えた。
この過程で裁判部も「不起訴処分決定書が200枚を超えるケースがあるのか」と繰り返し確認質問を投げかけた。通常、警察の不起訴処分決定書は10~20ページ前後で終わる場合がほとんどだからだ。
法廷の雰囲気が熱を帯びると、ミン前代表側の法律代理人である世宗(セジョン)は即座に介入した。世宗側は「当該文書は証拠として提出していない」と線を引く一方、裁判部のページ数提出要請にも「検討が必要だ」と即答を避けた。
これを受け、法曹界内外では、ミン前代表が言及した文書が不起訴処分決定書ではなく、捜査経緯と判断が記された捜査報告書である可能性を指摘している。実際、一部の法曹関係者は「200ページに及ぶ不起訴処分決定書は現実的に存在しにくい」とし、「一般人が閲覧できない捜査機関内部文書である可能性がある」と指摘した。
もし当該文書が捜査報告書に該当し、これが事件当事者に伝達された場合、捜査の公正性に関する別の法的争点に発展する可能性も排除できない。ミン前代表の背任容疑不起訴とは別に、今回の裁判を通じて予想外の新たな論争が水面に浮上した形だ。

