スポーツキャスター、ソン・ジェイク氏没後1
周年 富士山を制したアナウンサー「運命
だから放送をする」

名スポーツキャスター、故ソン・ジェイク氏が世を去ってから1年が過ぎた。故人は昨年18日午前5時、忠清南道唐津で逝去した。享年82歳。遺族によると、ソン・キャスターは2024年4月にがんの診断を受け、闘病を続けていた。1970年にMBCアナウンサーとして放送活動を始めた故人は、活動初期にボクシングの実況を担当した。 ソン・キャスターは1982年、米国ラスベガスで開催された故キム・ドゥクグ選手の最後の試合であったWBAライト級タイトルマッチを衛星中継で受信し、ソウルスタジオから中継した。その縁で2002年、キム・ドゥクグ追悼映画『チャンピオン』に出演した。
その後、故人は韓国がワールドカップ本大会に毎回出場するにつれ、サッカー中継を担当して名声を博した。 ソン・キャスターは1986年のメキシコ・ワールドカップを皮切りに、2006年のドイツ・ワールドカップまで6大会連続でワールドカップ本戦の実況を担当した。彼は1998年フランス・ワールドカップのアジア最終予選当時、解説を担当した明知大学記録情報科学専門大学院スポーツ記録分析学科のシン・ムンソン客員教授と息を合わせ、国民的な人気を博した。 特に、日本の東京国立競技場で行われた日本との第3戦、イ・ミンソンが逆転決勝ゴールを決めた瞬間に飛び出した「富士山が崩れ落ちています」というソン・キャスターのコメントは、現在でも日韓戦で韓国が勝利するたびに語り継がれている。

故人は2020年12月30日に放送されたtvNのバラエティ番組『ユー・クイズ・オン・ザ・ブロック』に出演し、当時のコメントについて回想した。ソン・キャスターは「(逆転ゴールが決まった時)頭に浮かんだのは、日本のプライドを刺激してみようということだった」とし、「富士山が見えた。その時『富士山が崩れ落ちています』と言った。 日本の新聞に『韓国のアナウンサーが富士山を崩した』と載った」と明かした。 また、MCのユ・ジェソクが「多くの人がソン・ジェイクキャスターとシン・ムンソン解説委員のコンビを最高だと挙げている」と明かすと、ソン・キャスターは「十数年ぶりにシン・ムンソンさんと電話をした。『あと3~4年は続けられそうだけど、なぜやらないのか。昔のことを考えると、もう一度やってみたい』と言っていた」と、変わらぬ親交を明かした。
ユ・ジェソクの「マイクを握ってきた40年を振り返るとどうですか」という質問には、「運良く生きてきた。よく人々は思いがけない出来事を話す時、『運命にないことをする』と言うじゃないか」とし、「私は逆に言う。運命にあるからこそ、この年になっても放送をしているんだ。2002年のワールドカップを韓国で開催していなかったら、今日のソン某はいない」と強調した。
一方、2000年代後半から放送活動が途絶えていた故人は、2019年に76歳でプロサッカーKリーグ2(2部)の中継現場に復帰し、翌年、ソウル・イーランドFCと全南ドラゴンズの試合中継を最後に業界から引退した。

