「もし戒厳令が成功していたら…」韓国で物議、公開直後の映画が社会現象に

22日公開『乱 12.3』
イ・ミョンセ監督作品
第1弾ポスター公開

「もし戒厳令が成功していたら…」韓国で物議、公開直後の映画が社会現象に
出典:ニュース1(共同取材団)

韓国映画界の唯一無二のシネアスト、イ・ミョンセ監督が、非常戒厳宣言当時、大韓民国の民主主義を守るために死闘を繰り広げた人々の記録を収めたシネマティック・ドキュメンタリー映画『乱 12.3』の制作意図を明かしました。

映画『乱 12.3』は、2024年12月3日の尹錫悦(ユン・ソンニョル)大統領による非常戒厳宣言直後、現場にいた人々の息詰まる記録を収めたイ・ミョンセ監督の最新作です。本作は単なる記録を超え、「もしも」という仮定から出発し、12月3日の夜の張り詰めた時間をスクリーン上に再び呼び起こします。非常戒厳事態の後、多くの市民が胸をなでおろしながら共有した恐怖混じりの仮定が、映画の骨組みを成しています。「あの夜、ヘリコプターが予定通り離陸していたら」、「軍人たちが西江大橋を渡っていたら」、「軍人の誰かが発砲していたら」、あるいは「市民たちが国会議事堂の前に押し寄せなかったら。そうして12月3日の非常戒厳が成功していたら」といった状況です。

「もし戒厳令が成功していたら…」韓国で物議、公開直後の映画が社会現象に
出典:プロダクション・エム提供

映画は、こうした仮定が単なる想像ではなく、実際に起こり得た一触即発の現実であったことを直視します。たった一つの変数が違っていただけでも歴史の結果が覆りかねなかった絶体絶命の瞬間、その正面で主体的に「行動」した人々のダイナミックな選択とエネルギーに光を当てます。

『NOWHERE TO HIDE(原題:認定事情見るに堪えない)』、『刑事 Duelist』、『M』などを通じて独創的なミザンセーヌと演出領域を構築してきたイ・ミョンセ監督が、今回のドキュメンタリーに参加した背景も特別なものです。イ監督は「戒厳直後、不安感が漂っていた時期に、建物の周辺をうろつく銃を背負った軍人の眼差しが収められたイメージを見た瞬間、演出を決意した」と振り返りました。監督は事件の裏側を暴く探査報道の手法ではなく、当時の現場に流れていた空気を鋭く捉える方法を選びました。イ監督は、その日人々が放ったダイナミックなエネルギーを密度高くスクリーンに移すことに集中し、「あの日と同じことが繰り返されないよう、この映画が長く記録として残ることを願う」という想いを伝えました。

未曾有の事態に直面しながらも、それぞれの場所で輝く選択をした人々のダイナミックな瞬間を描き出したシネマティック・ドキュメンタリー映画『乱 12.3』は、来る4月22日の劇場公開を通じて観客と出会う予定です。当時の緊迫した状況を記憶する多くの人々に、深い響きと省察の機会を提供することが期待されます。

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