アジア5カ国でTOP5入り、ENA月火ドラマ歴代1位を記録

パク・ヘスとイ・ヒジュン主演のENA月火ドラマ『案山子(かかし)』が、韓国国内のみならずアジア全域でヒット街道を突き進み、K-コンテンツ、特にジャンル物の底力を改めて証明しています。ロマンティック・コメディが主流だったアジアのOTT市場において、犯罪スリラーというジャンルの壁を越えて成し遂げた成果であるだけに、その意義は一層深いものとなっています。
アジア主要5カ国のチャートを席巻…グローバルヒットが加速
アジアを代表するOTTプラットフォームViu(ビュー)が発表した5月第1週(5月4日~5月10日)の週間チャートによると、『案山子』はインドネシアで1位を獲得したほか、シンガポール、タイ、マレーシアでそれぞれ2位、香港で3位を記録しました。これにより、アジア主要5カ国のチャートでTOP5に名を連ね、圧倒的な存在感を示しました。

特に、本作が1980年代の韓国社会を揺るがした実話事件をモチーフにしているという点で、さらなる注目を集めています。時代の悲劇を貫く演出と、人間本性に対する深い洞察が言語や文化圏を超えて広い共感を得ているとの評価です。歴史的な傷跡と人間の心理を緻密に織り交ぜたストーリーが、グローバル視聴者の心を掴んでいます。
パク・ヘス&イ・ヒジュン、30年にわたる熾烈な演技対決
『案山子』は、連続殺人事件の真犯人を追っていた刑事が、自身が嫌悪していた人物と思わぬ協力関係を結ぶことから繰り広げられる犯罪捜査スリラーです。物語の中心には、パク・ヘスとイ・ヒジュンという二人の演技派俳優による緊迫した対立があります。

パク・ヘスが演じるカン・テジュは、元強力班刑事出身の犯罪学教授です。執拗な観察力と直感を持つ人物ですが、1988年のカンソン連続殺人事件当時、真実を守りきれなかったという負い目を抱えて生きています。30年後、真犯人イ・ヨンウの登場と共に、彼は歪んだ過去を正すための人生最後の死闘を開始します。これ以上誰かに操られる「案山子」のままではいられないという彼の決意は、視聴者に深い余韻を残します。
一方、イ・ヒジュンが演じるチャ・シヨンは、冷静な判断力と政治的感覚を兼ね備えた検事で、過去の捜査を主導した人物です。幼い頃からテジュと悪縁で結ばれた彼は、使命感よりも権力と勝利を選び、多くの人々の人生を狂わせてきました。完璧な権力者の姿の裏に隠された欠乏と歪んだ競争心、自分が築いた秩序を守るために真実から目を背けるチャ・シヨンの姿は、物語の緊張感を高める要素となっています。
ENAチャンネル歴代記録を更新…視聴率は高空飛行
国内の反応も熱いです。放送初週から視聴率4%台を記録し順調なスタートを切った『案山子』は、回を重ねるごとに自己最高記録を塗り替えています。2話目にして4%台を突破したのは、人気作だった『善良な女性ブセミ』以来、ENA月火ドラマ史上初めてのことです。

上昇の勢いは止まりません。第3話で5%を記録し、『UDT:わが町の特攻隊』を抜いてENA月火ドラマ歴代5位にランクインしました。特に、現在歴代1位である『善良な女性ブセミ』の初期上昇率よりも速いペースで視聴者を獲得している点は非常に期待が高まります。

ついに第6話では視聴率7.4%を記録し、7%の壁を突破しました。これは『善良な女性ブセミ』を超えてENA月火ドラマ歴代視聴率1位に相当する記録であり、ENAの全ドラマを通じても歴代2位の座に就くという快挙を成し遂げました。
K-ジャンル物の新たな道を切り拓く
『案山子』は、実話モチーフの重厚なストーリー、立体的なキャラクター構築、過去と現在を繋ぐ精巧な演出が調和し、ウェルメイドなジャンル物の定石を見せています。

パク・ヘスとイ・ヒジュンが繰り広げる30年の悪縁と協力、真実を追う追跡劇は、折り返し地点を過ぎ、さらに熾烈な展開を予告しています。アジア全域を席巻した『案山子』ブームが今後どのような大記録を打ち立てるのか、主人公テジュが真実を見つけ出し、「案山子」のくびきから脱することができるのか、国内外のファンの注目が集まっています。

