
歌は季節を宿す。 息が白く視界を覆う時はニュージンズの「ディト」(Ditto)、初雪が降る日にはEXOの「初雪」、クリスマスが近づけばVの「クリスマスツリー」(Christmas Tree)まで。もしかするとドギョム×スンガンの新曲「ブルー」(Blue)も、毎年この時期を告げる新たな使者となるかもしれない。
「ブルー」は「歩幅の違う愛」をテーマに、感情の速度と深さがズレる瞬間を捉えた正統派バラードだ。簡潔なピアノ演奏で始まりスケールを大きくしていく構成、感情の起承転結、歌唱者のボーカルが曲を引き立てる。 ミュージックビデオもジャンルの文法に忠実だ。克服しがたい傷を持つ男と、その傍らで疲弊していく女の物語が7分を超える長い呼吸で描かれた。
「ブルー」には、遠ざかっていく関係を感じながらも、なかなか心を手放せない心情が込められている。誰もが一度は経験したであろう別れの痛みが、ドギョム×スンガンの声に乗って滲み出る。温かな雰囲気を前面に出した他の季節ソングとは一線を画す。

それでも『ブルー』を聴き終えると、心の片隅が温かくなる。『普通の愛』をテーマにしているからだ。『ブルー』は自分の物語のように没入し、感情移入できる曲だ。ドギョム×スンガンの与える慰めは、こうした普遍的な共感から始まる。
二人はアルバム発売に先立ち、所属事務所Pledis Entertainmentを通じて「なぜか疲れを感じたり、辛いことが多かった一日を過ごした方々に、私たちの歌が小さな慰めとなれば幸いです」と伝えた。
正統派バラードの作法を踏襲した構成の上に、別れの情緒と「普通の愛」という普遍的な題材が調和した。豊かな季節感あふれる感性で、グループDavichi、歌手イ・ムジン、ユンハ、グループRISEのソヒらが「ブルー」ボーカルチャレンジに参加した。
さらに本日(15日)Mnet『Mカウントダウン』を皮切りに、ドギョム×スンガンの音楽番組活動も始まる。この冬『ブルー』がもたらす逆説的な温もりに期待が集まる所以だ。

