李日奎参事、北朝鮮外交の現場を暴露 北朝鮮外交官が直面した悲惨な実態 チャンネルA『今、会いに行きます』

元駐キューバ北朝鮮大使館の李日奎(リ・イルギュ)参事が口を開きました。12日に放送されるチャンネルA『今、会いに行きます(イマンガプ)』では、北朝鮮外交の素顔に焦点を当てます。昨年10月、李参事が脱北後に完成させた著書『私が見た金正恩 北朝鮮亡命外交官の手記』が日本で出版されました。20年以上北朝鮮の外交官として勤務し、自ら目撃した金正恩政権の実態を綴ったこの本は、出版直後に1万部以上を売り上げ、日本のベストセラーにランクインする快挙を成し遂げました。
本の中には、対北朝鮮制裁の中で悲惨な生活苦に喘がなければならなかった北朝鮮外交官たちの実態もそのまま収められています。李参事は、海外プログラムCASINの研修でスイスを訪問した際、スイスの高い物価に苦しむ同僚外交官の生活苦について語りました。
服が小さくなっても新しい服を買うことができず、無理やり体を押し込んで着たり、怪我をしても病院は夢のまた夢で、高額な医療費のために自己治療に頼らざるを得ないという現実は、驚きを禁じ得ません。「ネクタイを締めた乞食」と呼ばれる北朝鮮外交官たちの切ないエピソードが、今週の『イマンガプ』で公開されます。

李参事は平壌の外務省で勤務していた頃から、すでに北朝鮮体制の皮肉を実感していたといいます。かつて北朝鮮が「自力更生の象徴」として大々的に宣伝した平和自動車は、表向きは「北朝鮮産」を掲げていましたが、実態はイタリア・フィアットの余剰部品と中国製の核心部品に依存していたことが分かり、衝撃を与えています。
さらに驚くべきは、平和自動車の誕生の背景です。この企業は、統一教会の創始者である文鮮明総裁と金日成の特別な縁から始まったといいます。果たして宗教と理念の壁を越えた二人の縁はどのように始まったのか、今週の放送で確認することができます。
李参の手記の中で特に目を引く秘話は、2018年の北朝鮮政権樹立70周年記念式の裏話です。当時、彼は駐キューバ北朝鮮外交官として活動していました。行事への出席を控えていたキューバのサルバドール・バルデス・メサ副大統領が、平壌訪問直前に交通事故に遭い、乗り降りが楽なSUVへの車両変更を緊急要請したといいます。しかし、すべての儀礼と日程は金正恩の裁可を経てすでに確定していました。

金正恩が一度決定した事項を覆すことは、事実上不可能に近かったというのが李参事の説明です。冷や汗をかく外交官の業務はこれだけではありません。行事当時、唯一出席した現職国家元首であるモーリタニア大統領が、中国・キューバ代表団に押されて金正恩の隣の席を割り当てられなかったことに大きな不快感を示したといいます。彼が結局、予定されていた公式日程をすべて取り消して早期帰国を宣言したことで、北朝鮮は一瞬にして外交惨事の危機に陥りました。
これに対し、当時89歳だった金永南(キム・ヨンナム)最高人民会議常任委員長が直接空港へ駆けつけて見送りに出たといいます。さらに驚くべきは、中国の領空通過承認が遅れ、飛行機がなんと3〜4時間も離陸できなかったにもかかわらず、金永南は長い時間滑走路で飛行機が飛び立つまでその場を守り続けたということです。国際的な外交惨事に発展しかけた北朝鮮の外交行事の秘話を、ぜひ『イマンガプ』でお聞きください。
北朝鮮の外交官たちが抱える過酷な現実を知り、胸が締め付けられる思いです。自由な世界で新たな人生を歩まれている李日奎氏の勇気に敬意を表するとともに、一日も早く彼らの苦しみが終わることを心から願っています。

