
日本の有名歌手・麻倉未稀さんが、乳がんを乗り越えてステージに復帰するまでの舞台裏を明かしました。

2017年、麻倉さんは番組収録のために受けた人間ドックで、左乳房にステージ2の乳がんと診断されました。その後の精密検査により、性質の異なる2つの腫瘍が隣接している状態が確認され、同年6月に左乳房の全摘出と再建手術を受け、無事に退院を果たしました。

麻倉さんは、WEBメディア「CHANTO WEB」のインタビューに応じ、ステージ復帰への道のりや闘病中に直面した苦悩を率直に明かしました。当時について彼女は「手術後もこれまで通りに歌えるのか、どうすれば最短で復帰できるのかという不安でいっぱいでした。そんな時、『手術して3日経てば歌えるよ』という主治医の言葉に大きな勇気をもらいました」と振り返っています。
しかし、術後すぐに、痛みや筋肉の引きつれによって、深く息を吸い込むことすら難しいという大きな試練に直面します。これに対し、麻倉さんは「試行錯誤を重ねる中で、背中側から深く息を取り入れる新たな呼吸法を独学で習得しました。今では、以前よりも遥かに深みと広がりのある声が出せるようになったと感じています」と確かな手応えを語りました。また、「途切れのない高音や新たな発声法を身につけるため、定期的にお寺へ通って読経による訓練を受けたこともありました」と明かし、その並々ならぬ努力が注目を集めています。

麻倉さんは、がんを経験したことで得られた自身の変化を「贈り物(ギフト)」と表現しつつも、「無理に前向きになる必要はありません。思いきり落ち込んでもいいんです。底の底まで落ちて心を休めれば、あとは上を向いて這い上がるしかなくなりますから」と、温かい希望のメッセージを寄せました。最後に「家族や友人に気を遣ってしまうなら、がんについての専門知識を持つがん相談支援センターや支援団体を頼ってほしい。どうか一人で抱え込み、苦しまないでください」と、同じ病に悩む人々へ心からのエールを送りました。
麻倉さんのように壮絶な闘病を乗り越え、再びステージで輝きを放つ姿は、多くの人々にそっと寄り添うような大きな勇気を与えてくれます。私たちも誰かの心の支えになれるよう、まずは自分自身の体を労わりながら、一歩ずつ前に進んでいきたいですね。


