
釜山国際映画祭レッドカーペットでの一幕
85歳を迎えた韓国のベテラン俳優、キム・ヘジャが釜山国際映画祭のレッドカーペットイベントに姿を見せ、その様子に注目が集まっています。6日、釜山・映画の殿堂で開催された第31回釜山国際映画祭の開幕式にて、彼女は9年ぶりのスクリーン復帰作となる映画『依然として燦爛と(原題)』を演出したソン・イルゴン監督らと共に登場しました。
この日、キム・ヘジャは淡いピンク色のスカートに赤い結び紐をあしらった韓服姿で登壇。花の飾りを添えた髪型で観客に笑顔で手を振るなど、終始穏やかな表情を見せていました。しかし、移動の際にはソン・イルゴン監督の介助を受けてゆっくりと歩を進める姿や、手で口を覆いながら何度も咳をする様子が現場で捉えられました。
健康不安説の拡散とその背景
この姿が公開されると、SNSやオンラインコミュニティを中心に、ファンからは彼女の健康状態を懸念する声が相次ぎました。韓国の芸能界において絶大な信頼と敬意を集めるキム・ヘジャだけに、公の場でのわずかな異変が大きな話題となった形です。
しかし、当日の咳や介助を受ける様子だけで具体的な体調を断定することは困難です。彼女は撮影やイベントなどのハードスケジュールをこなしており、高齢という年齢を考慮すれば、無理のない範囲での活動が求められる状況と言えるでしょう。
ドキュメンタリーで伝えたかったメッセージ
今回の健康に対する懸念に対し、先日放送されたSBS特集ドキュメンタリー『キム・ヘジャの安否-死なないでください』が改めて注目されています。今年で演技人生65年を迎えた彼女の軌跡を追ったこの番組では、2025年のアフリカ奉仕活動から映画『依然として燦爛と』の撮影現場まで、その実直な日々が記録されています。
特筆すべきは、タイトルに含まれる「死なないでください」というフレーズの真意です。これは彼女の健康状態を指すものではなく、キム・ヘジャが長年、奉仕活動や俳優としてのキャリアを通じて周囲に伝えてきたメッセージに由来しています。彼女自身も、自分を英雄視するよりも人々に希望を届ける内容にしてほしいと制作陣に語っていたといいます。
今後の活動と公開予定
キム・ヘジャの最新作である映画『依然として燦爛と』は、人生で最も輝いていた時期を共にした親友と60年ぶりに再会する主人公スノクの物語を描いたヒューマンドラマです。本作品は釜山国際映画祭の「韓国映画の今日-パノラマ」部門に公式招待されており、来る21日に一般公開が予定されています。ファンの間では、彼女の健やかな姿をスクリーンで観られることを期待する声が依然として多く、作品への関心も高まっています。

