日本ミステリーの巨匠・東野圭吾氏の訃報に韓国でも深い悲しみ…書店に追悼の列、俳優リュ・スンリョンも哀悼の意

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日本ミステリーの巨匠・東野圭吾氏の訃報に韓国でも深い悲しみ…書店に追悼の列、俳優リュ・スンリョンも哀悼の意
東野圭吾

日本を代表するミステリー作家、東野圭吾氏が先月23日に大腸がんで逝去したという訃報が、韓国でも大きな衝撃と悲しみをもって受け止められている。その知らせが伝わると、韓国国内の書店には彼の作品を手に取ろうと多くの読者が訪れ、オンライン上では追悼のメッセージが相次いだ。

先月28日午前、ソウルの光化門(クァンファムン)にある教保文庫(キョボムンゴ)を訪れると、開店直後にもかかわらず、東野圭吾の特設コーナーには彼の作品を見つめる読者の視線が集まっていた。『容疑者Xの献身』『ナミヤ雑貨店の奇跡』『仮面山荘殺人事件』など代表作をはじめ、20種類以上の作品が陳列され、書店側は白いユリの絵とともに「名前がそのままジャンルである、現代日本を代表する作家」「多くの読者を魅了した日本ミステリーの巨匠、逝去」というメッセージを掲げ、彼を追悼した。

その場で出会った30代の女性読者イ・ユナさんは「東野圭吾は計算が非常に緻密な作家だと思います。構成が完璧だと感じていて、とても好きでした。次回作も準備中だと聞いていたのに、もう彼の新作を読めないと思うと本当に残念です」と語った。光化門近くに通勤するキムさん(32)も「訃報を聞いて、最初は嘘だと思いました。最近の作品は以前とはまた違った魅力がありましたが、これからは読む機会がないかと思うと悲しくなり、まだ読んでいない本を買いに書店に来ました」と話した。キムさんは「もともとはミステリーが苦手で読めなかったのですが、彼の作品は緊張感を乗り越えてでも読みたくなるほど面白かった。体調が優れず運動もできずに家で過ごしていた時期、彼の本がそばにいてくれて大きな励みになりました」と、彼の作品への感謝の気持ちを語った。

韓国の大手オンライン書店でも追悼の動きが広がっている。教保文庫やYES24、アラジンなどの主要書店は、ウェブサイト上に東野圭吾を追悼する特設ページや作家展を開設し、彼の生涯や代表作を紹介した。アラジンは「韓国人が愛するミステリーの巨匠」との言葉を掲げて故人をしのび、追悼メッセージを投稿できる掲示板を設置。同日午後3時時点で640人以上のユーザーが別れの言葉を綴った。「私にとって最高のどんでん返しは、作家様の死でした。人間味あふれる小説をありがとうございました」「中学生の頃から新作を待ちわびていました。毎年欠かさず刊行される本に幸せを感じていたのに、もうその幸せを味わえないのは悲しいです」といったメッセージが寄せられた。

日本ミステリーの巨匠・東野圭吾氏の訃報に韓国でも深い悲しみ…書店に追悼の列、俳優リュ・スンリョンも哀悼の意
リュ・スンリョン

俳優リュ・スンリョンもまた、深い哀悼の意を示した。彼は28日、自身のSNSを通じて、東野圭吾氏を追悼する出版社・文学トンネの投稿をシェアした。特別な言葉は添えられていなかったが、故人に対する心からの追悼の念が込められており、多くの注目を集めた。特にリュ・スンリョンは、東野圭吾氏の代表作『ナミヤ雑貨店の奇跡』を原作としたDisney+オリジナルシリーズへの出演を控えているだけに、その追悼はより一層深い意味を持つ。同シリーズは2027年に公開予定で、リュ・スンリョンのほか、キム・ヘユン、ムン・サンミン、イ・チェミン、ユン・ギョンホらが出演することで話題を集めている。この投稿を見たネットユーザーたちは「リュ・スンリョンも特別な思いがあるだろう」「シリーズが公開されたら、より胸が熱くなりそうだ」「一時代を代表する作家だった」「『白夜行』は一生忘れられない作品」「故人のご冥福をお祈りします」などの反応を示し、故人を追悼した。

東野圭吾氏の訃報は、彼の作品への関心の高まりにもつながった。この日午前時点で、アラジンのリアルタイムベストセラー上位5冊のうち3冊(1位『透明な螺旋』、3位『悪意』、5位『マスカレード・ライフ』)が東野圭吾の作品だった。教保文庫とYES24のリアルタイム人気検索ワード1位にも「東野圭吾」の名前が上がった。

東野圭吾氏は1958年、大阪に生まれ、大阪府立大学工学部電気工学科を卒業後、エンジニアとして働きながら小説を執筆。1985年に『放課後』で江戸川乱歩賞を受賞しデビューした。その後も『秘密』『白夜行』『容疑者Xの献身』『ナミヤ雑貨店の奇跡』『架空犯』など、発表する作品ごとに文学性と大衆性を高く評価され、日本を超えて世界的な作家としての地位を確立した。日本国内の累計発行部数は1億部を超え、韓国でも『ナミヤ雑貨店の奇跡』が約200万部を売り上げるなど、多大な影響を残した。

闘病中も精力的な執筆活動を続けており、来月には日本で『永遠の記憶』という新作が刊行予定だった。同作は『ガリレオ』シリーズの最新長編として、彼の遺作となる。1998年にシリーズ第1作が発表されて以来、物理学者が科学の知識を駆使して謎を解く物語は多くのファンを魅了し続けてきた。韓国の読者たちは「苦しかった20代を作家の作品のおかげでなんとか生き抜くことができました。どうか痛みのないあの世でも作品を書き続け、そこにいる人々に喜びを届けてください。今まで本当にありがとうございました」といった追悼の言葉を残し、巨匠の死を深く惜しんでいる。

数多くの名作で私たちの心に寄り添ってくれた東野圭吾さんの訃報は、あまりにも大きな喪失感をもたらしました。彼が遺した物語はこれからも色あせることなく、多くの読者の心の中で生き続けることでしょう。心よりご冥福をお祈りいたします。

ココナッツ編集室

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