
2026北中米ワールドカップでは、誰がどれだけよく走るかが重要だが、すべての選手に当てはまる問題ではない。
リオネル・メッシ(39)は、真の「ラストダンス」と呼ばれる今大会で、試合時間の半分以上をまるで散歩するように歩き回っていたことが明らかになり、話題を集めている。
スポーツ統計会社「オプタ」は14日、北中米ワールドカップにおいて攻撃選手が5kmを走ったのはわずか2回であり、その両方がメッシの記録であると明らかにした。
メッシは今大会、カーボベルデとの32強戦とスイスとの8強戦で、それぞれ5.3kmと5.2kmを走った。両試合とも延長戦までもつれ込む激闘の末に勝敗が決したという点を考えると、信じがたい記録である。
海外メディアも、メッシが今大会で極端に走る距離が短いことに注目している。米国のスポーツ専門メディア「ジ・アスレチック」と英国の「テレグラフ」によると、メッシは試合時間全体の63%を時速0〜7kmの間のゆっくりとした足取りで散歩するように歩いていた。さらに25%はただ立っていただけだった。
メッシがグラウンドでジョギングした時間は8.6%で、全選手の平均(23%)を大きく下回る。走ったと言える数値は2.8%、全力疾走は0.1%だった。例えばカーボベルデ戦は90分基準でわずか5分程度しか走っておらず、他人とは違うサッカーをしていると言える。
それにもかかわらず、メッシは今大会、散歩するようにプレーしながらも8ゴール1アシストを記録し、キリアン・エムバペと共に得点ランキング1位を争っている。
単にゴールを多く決めただけでなく、攻撃エリアで得点機会を作り出す頻度も15回で3位に達する。メッシはあまり走らなくても試合を組み立てる力を持っていると言える。
1987年生まれのメッシが、依然として全盛期のパフォーマンスを発揮している秘訣である。
国際サッカー連盟(FIFA)が公開した今大会のヒートマップを見ると、メッシは自身のスプリント回数の71%を相手陣内で発揮した。また、そのうち21%は相手ペナルティエリア内でのものだった。
ただし、メッシの「散歩サッカー」が威力を発揮する背景には、同僚たちの献身も欠かせない。メッシと共にプレーするロドリゴ・デ・パウルは、メッシとは対照的に試合時間の44%しか歩いていない。エンソ・フェルナンデスはメッシより1万5000m多い5万mを走った。一部ではアルゼンチンがメッシに依存しているという批判もあるが、アルゼンチンの選手たちもメッシを助けるために最善を尽くしていると言える。


