ワールドカップ2連覇を目指すアルゼンチンが、イングランドとの2026国際サッカー連盟(FIFA)北中米ワールドカップ準決勝で、ホームではなくアウェイユニフォームを着用して試合に臨むことになりました。
イギリスの公共放送BBCは14日、アルゼンチンが来る16日に米ジョージア州のアトランタ・スタジアムで行われる準決勝で、濃紺のアウェイユニフォームを着用して試合に臨むと報じました。対戦相手のイングランドは、上下ともに白のホームユニフォームを着用します。
表向きにはFIFAの色のコントラストに関する規定に従った措置と見られます。FIFAは両チームがそれぞれのホームユニフォームを着用することを推奨していますが、両チームの色分けが困難な場合には、色のコントラストが明確になるように着用することを規定しています。
アルゼンチンは今大会、準々決勝まで6試合を戦い、5試合で水色と白のストライプが入ったホームユニフォームを着用しました。唯一、グループリーグのヨルダン戦でのみアウェイユニフォームを着用してプレーしました。

通常はFIFAの規定に従ったものと見られますが、アルゼンチン現地では今回の件を40年前の縁起の良いジンクスと結びつけています。
アルゼンチンは1986年メキシコワールドカップ準々決勝で、イングランドを2-1で破りました。まさにディエゴ・マラドーナの「神の手」ゴールが生まれた試合です。1982年のフォークランド紛争敗戦後、イングランドに対するアルゼンチン国民の感情は良くありませんでしたが、マラドーナの活躍でイングランドを破り、恨みを晴らしました。当時マラドーナは「神の手」事件で非難を浴びましたが、わずか数分後にはハーフラインからドリブルを開始し、ゴールキーパーまで6人をかわして得点するという、ワールドカップ史上最高のゴールを生み出しました。
この試合でアルゼンチンが着用していたユニフォームこそ、このアウェイユニフォームでした。アルゼンチンは公式記録は引き分けですが、PK戦の末にイングランドを破った1998年フランスワールドカップのラウンド16でも、このアウェイユニフォームを着用していました。当時、イングランドのデビッド・ベッカムがアルゼンチンの選手に対して神経質な報復行為のキックを見舞って退場処分となり自滅しましたが、ベッカムに蹴られた選手こそ、現在アトレティコ・マドリードを率いるディエゴ・シメオネ監督です。


