
メジャーリーグ現役最強の左腕タリク・スクーバルが、LAドジャースのユニフォームを身にまとい、初めてデトロイトの地を訪れた。デトロイトのホームファンが大きな歓声で彼を迎え入れると、スクーバルの目元はいつの間にか潤んでいた。しかし、試合の火蓋が切って落とされると、スクーバルは移籍後最も力強い球威で、つい先月まで同じユニフォームを着て戦っていた元同僚たちを圧倒した。
スクーバルは29日、デトロイト遠征での先発マウンドに上がった。彼は今月2日のトレードでデトロイトからドジャースへと移籍したばかりだ。移籍から日が浅い時期にも、「またデトロイトと一緒にプレーしたい。シーズン後にデトロイトからFAのオファーがあったら本当に嬉しい」と変わらぬチーム愛を語っていた。スクーバルは2017年のドラフトでデトロイトから指名を受け、トレードされるその時まで、このチーム一筋でキャリアを築いてきたのだ。
デトロイト球団は、1ヶ月ぶりに敵軍のユニフォームを着て戻ってきたスクーバルのために、試合前、電光掲示板で特別な献呈映像を流した。その映像を見つめるスクーバルの瞳には、みるみるうちに涙が溜まった。登板の準備を進めながらも、何度も視線を電光掲示板へと向け、その表情には万感が交差していた。デトロイトのコメリカ・パークを埋め尽くしたファンたちは、一斉にスクーバルの名前を連呼し、変わらぬ敬意を示した。

ドジャースの1回表の攻撃が終わり、スクーバルが1回裏の投球のためにマウンドへと向かった。球場の一角からは野次も聞こえてきたが、それをかき消すほどの温かな歓声が降り注いだ。
スクーバルは先頭打者のグレイバー・トーレスに二塁打を浴びたものの、すぐに冷静さを取り戻した。その後、連続三振と外野フライで1回を無失点で切り抜けた。スクーバルはこの日、6イニングを投げて1失点という好投を見せた。5回裏に長打を2本浴びる場面こそあったが、ドジャース移籍後で最も威力のある、本来の投球を存分に発揮した。
試合は7回表現在、1-1の均衡状態にある。デトロイトの先発は、昨シーズンKBOリーグのSSGで12勝を挙げる活躍を見せたドリュー・アンダーソンが務めた。アンダーソンは4.2イニングを無失点に抑える粘りを見せ、リーグ最高の投手スクーバルと互角の投げ合いを展開した。アンダーソンは4回までほぼ完璧なピッチングを披露したが、5回表に安打2本と四球を与え、2死満塁という場面で無念の降板となった。


