英プレミアリーグ、ロンドン・ダービーで顔認証技術を導入へ 治安対策とプライバシーの行方

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ロンドン・ダービーでリアルタイム顔認証を導入

チェルシー対トッテナム戦で顔認証システム導入…犯罪抑止か、プライバシー侵害か
英国ロンドン警視庁のリアルタイム顔認証(LFR)システム。英国ロンドン警視庁

イングランド・プレミアリーグの強豪、チェルシーとトッテナムによる伝統の「ロンドン・ダービー」において、リアルタイム顔認証技術(LFR)が導入されることが明らかになった。ロンドン警視庁は、24日にスタンフォード・ブリッジで開催されるこの一戦を「高リスク試合」と分類しており、安全確保の一環として最新テクノロジーを投入する。

監視対象者リストとの照合フロー

チェルシー・サポーターズ・トラスト(CST)の情報によれば、警察は試合開始前、スタジアム周辺のアールズ・コートおよびウェスト・ブロンプトン地区に、顔認証装置を備えた車両2台を配備する方針だ。カメラが通行人の顔をリアルタイムでスキャンし、警察が保持する監視対象者リストと瞬時に照合を行う。

このリストには、スタジアムへの立ち入り禁止命令を受けている人物、重大犯罪の指名手配者、令状が出ている被疑者、および行方不明者が含まれている。英国では警察が公共の場でこのような監視を行うことは一定の基準に基づいて認められており、ロンドン警視庁は「高リスクなサッカー試合における標準的な安全対策」であると強調している。

リーグ全体で進むセキュリティ投資

今回の措置は、プレミアリーグが推進するスタジアム安全強化策の一環である。リーグ側は昨年12月、英国警察と連携して安全対策に最大1000万ポンド(約19億円相当)規模の投資を行うことを決定しており、そのうち約342万ポンドがロンドン警視庁による顔認証試験運用に充てられている。

顔認証技術の活用は今回が初めてではない。2023年9月のノースロンドン・ダービー(アーセナル対トッテナム)を皮切りに、アーセナル対チェルシー戦など、観客が集まる主要な試合で試験的な運用が繰り返されてきた。警察のデータによると、クロイドン地区で6ヶ月間実施した試験運用では、170人以上の指名手配者を特定・逮捕する成果を上げている。

高まるプライバシー侵害への懸念

一方で、市民団体やサポーター組織からは懸念の声も根強い。フットボール・サポーターズ・アソシエーション(FSA)は、顔認証の誤認識リスクや個人のプライバシー保護の観点から、スタジアム周辺での広範囲な監視に対して慎重な姿勢を見せている。今回の運用はスタジアム入場時のゲートを通した認証ではないものの、通行人全員を対象とした監視のあり方については、英国国内でも議論が続いている。

チェルシー対トッテナム戦で顔認証システム導入…犯罪抑止か、プライバシー侵害か
英国ロンドン警視庁のリアルタイム顔認証(LFR)システム。英国ロンドン警視庁

今後、プレミアリーグの注目カードではこうした監視体制が標準化していく可能性が高い。欧州のスポーツ界では、フーリガン対策やセキュリティ向上のため、デジタル技術と法執行機関の連携が急速に進んでおり、安全管理と個人の権利のバランスをどう図るかが引き続き重要な論点となるだろう。

Grey

Grey

K-pop & Sports Content Editor

worked in Asia National News Media since 2019
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