『運命戦争49』ドーパミンと論争の中で危うい綱渡り

『運命戦争49』ドーパミンと論争の中で危うい綱渡り
ディズニープラス芸能番組『運命戦争49』で殉職警察官の死亡経緯を扱う過程で不適切な表現が使用されたことを受け、警察内部で強い反発が続いている/写真=ディズニープラス提供

ディズニープラス芸能番組『運命戦争49』が話題性と論争を同時に巻き起こしている。

先月11日に第1~4話が初公開された『運命戦争49』は、49人の運命術師が集まり、様々なミッションを通じて自身の直感と占いを証明するサバイバル番組。巫女、占い師、タロマスターなど多様な運命術師が一堂に会し、異なる方法で運命を読み解きながら自身の能力を証明するコンセプトは、既存のサバイバルバラエティとは一線を画すものとなった。

公開直後、FlixPatrol基準で韓国・台湾Disney+ TVショー部門1位、全世界10位にランクインし、国内制作の非Netflixバラエティとしては久々にグローバル市場でも有意義な成果を上げている。しかし話題性の裏側には、殉職消防官への侮辱、操作疑惑など絶えない雑音がある。

『運命戦争49』ドーパミンと論争の中で危うい綱渡り
放送で過去に殉職した消防士の死因を当てるミッションを行い論争を巻き起こしたDisney+娯楽番組『運命戦争49』が再び論争に巻き込まれた。/写真=Disney+提供

番組開始前から、パネリストの一人であるパク・ナレが論争の中、無編集で登場し、物議を醸した。一部ではパク・ナレが『運命戦争49』で復帰するのではないかという懸念の視線も向けられたが、制作陣は「大規模な出演者が競うサバイバルバラエティの特性上、特定人物の分量を別途編集しなかった」と説明した。

分量が圧倒的ではない上にリアクション中心という点から、既に撮影を終えた番組を改めて手を加えず放送した形だ。制作陣は宣伝用画像や予告編などではパク・ナレを完全に排除したが、関連捜査もまだ終わっていない時点で放送に登場したパク・ナレに対し、視聴者の反応は分かれた。

その後公開された第2話では、参加者が制作陣が提示した特定人物の死亡原因を推理する課題が登場した。制作陣は2001年ソウル西大門区弘済洞火災現場で殉職した故キム・チョルホン消防教の写真と生前・死亡時点などを提示した後、出演者に彼の死因を推理させた。 放送後、自身を故人の甥と明かしたネットユーザーA氏は自身のSNSを通じて「制作陣は崇高な犠牲を称える趣旨で番組を制作したというが、正直全く理解できない。どこを見てそれが公益目的の番組なのか分からない」と一喝した。

『運命戦争49』ドーパミンと論争の中で危うい綱渡り
ディズニー+のバラエティ番組『運命戦争49』側が頭を下げた。/写真=ディズニープラス提供

続けて「故人の姉に確認したところ、制作陣から同意は得ていたが、あのような内容ではなかったと驚きを隠せなかった。あのような内容なら同意しなかった」とし、「事態が起きた後も、私たち家族や消防官の方々にまともな謝罪をしていない」と改めて不快感を示した。 大韓民国公務員労働組合総連盟(公労総)消防公務員労働組合も声明を発表し「故人の名誉と尊厳を毀損する恐れが大きい」と遺憾の意を表明した。

これに対し制作陣は「遺族及び親族の中に事前同意の過程について、放送後に初めて知らされた方がいらっしゃることを後になって知った」とし「傷ついた遺族と同僚消防官に心からお詫び申し上げる」と述べ、「番組の趣旨上、様々な生と死が紹介される予定だったため、意味深く崇高なエピソードを再認識する機会としたいと考えていた」と説明した。

そんな中、今度は殉職警察官の死亡経緯を芸能素材として活用し、再び非難を浴びた。2004年に凶悪事件の容疑者を検挙する過程で刃物に刺され殉職した故イ・ジェヒョン警長の死因を当てるミッションが登場した。 ある巫女は「よく刃物で刺されることを『刺殺』と言うでしょう。刺される様子も見えて…」とこの警長の死因を推測した。するとMCを務めたタレントのチョン・ヒョンムは「制服を着た方が刺殺だなんて。あまりに直接的じゃないですか?」と反応した。

『運命戦争49』ドーパミンと論争の中で危うい綱渡り
『運命戦争』は現在活動を中断している芸能人パク・ナレがMCとして出演するという点で、放送前から注目を集めていた。/写真=Disney+提供

これに対し全国警察職場協議会(以下、警察職協)は「殉職公務員の献身は我々の社会が永遠に記憶し敬意を払うべき価値」とし「14万人の警察公務員の胸に釘を刺した」と批判した。 さらに「殉職は誰かにとって天が崩れるような苦痛であり、国家的に大きな損失」とし、「犯罪者の隠語である『刺し傷』で描写し笑いを誘ったことは人倫を背く行為であり、故人と遺族に対する明らかな二次加害」と指摘した。

警察職協は該当放送局に対し、出演者の公開謝罪と自粛の時間、遺族と全国警察公務員への公式謝罪、問題の回分の放送分即時削除などを要求した。また放送通信審議委員会に向けて「今回の事案の深刻さを厳重に受け止め、該当番組に法定最高水準の懲戒を下してほしい」と促した。

これに対し、チョン・ヒョンム側は「出演者の発言を整理する過程で一部単語をそのまま言及し、表現の適切性を十分に検討しなかった」とし「それにより故人への礼を尽くせなかった点を重く受け止めている」と頭を下げた。また「故人と遺族の皆様に心からお詫び申し上げる。 また、放送をご覧になり不快な思いをされた全ての方々にもお詫び申し上げます」と述べ、「より厳格な基準と責任感を持つよう内部的に点検し、再発防止に万全を期す」と付け加えた。

『運命戦争49』ドーパミンと論争の中で危うい綱渡り
シャーマニズムサバイバルという芸能素材でドーパミンを提供した『運命戦争49』が、引き続き雑音に悩まされている。/写真=Disney+提供

『運命戦争49』側も声明文を通じ「番組内で巫術師出演者が故人を知らない状態で占いをしていた際、不適切な言葉と描写が登場した部分について、殉職された方々、傷ついたご遺族の方々、同僚の方々、そしてこの件でご心配をおかけした多くの方々に心よりお詫び申し上げます」と明らかにした。

制作陣は「『運命戦争49』に登場した殉職された方々を追悼し、ご遺族の皆様に深い哀悼と尊敬の念を伝える」とし、「現在、制作陣はご遺族の皆様の話を傾聴し、事前に気持ちを推し量れなかった点についてお詫び申し上げ、解決に向けて努力している」と説明した。続けて「今後、放送制作全般により細心の注意を払い、内部検討及び制作プロセスを強化していく」とし「改めて深くお詫び申し上げる」と付け加えた。

番組を見た視聴者たちは遺族の怒りと批判に共感する雰囲気だ。さらに崇高な犠牲、悲劇的な死そのものを占い師サバイバルの刺激的な芸能の素材として消費したという指摘から自由ではいられない。引き続き番組進行と関連問題が提起される中、『運命戦争49』側がどのような措置を取るのか、その行方が注目される。

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