
2026年北中米ワールドカップにおいて、試合中の広告が事実上初めて本格的に導入される可能性が高まっている。米放送局フォックススポーツは、国際サッカー連盟(FIFA)と試合中の給水タイムの活用案について協議中であることを明らかにした。ハーフタイムインタビューの導入も推進されている。
グローバルスポーツ専門メディアのジ・アスレチックは23日、フォックススポーツの制作担当副社長ジャック・ケンワージー氏が「給水タイム中にどのような方式で放送を運営するか、FIFAと継続して協議している」と語ったと報じた。
これに先立ちジ・アスレチックは、FIFAが北中米ワールドカップの全104試合において、前後半それぞれ3分ずつの給水タイムを導入し、この時間中に放送局が広告を流すことを許可する予定だと伝えていた。
FIFAは公式には選手保護のための措置だと説明している。しかし、冷房設備が完備されたスタジアムでも同様に給水タイムが適用される予定であることから、商業的な目的も含まれているのではないかという解釈が出ている。ケンワージー氏は「まだ具体的な運営方式は議論中」とし、「大会開幕前には関連する発表があるだろう」と説明した。
同氏は、サッカー中継特有の流れと商業的収益のバランスが必要であると認めた。サッカーは試合中の広告挿入が比較的少ない競技だからだ。ケンワージー氏は「伝統的なサッカーファンにとっては少し馴染みがないかもしれない」としつつも、「しかしサッカーも変化し続けている。新型コロナウイルス以降、26人のエントリーや5人の交代枠制度など、多くの変化があった」と語った。
ただし、試合進行中に広告が流れるわけではない。広告は給水タイム中にのみ限定的に露出される可能性が高い。しかし、監督の指示や選手の反応などを見たい視聴者の立場からは、試合への没入感が削がれるのではないかという懸念も出ている。
今大会では放送局のアクセス権限も大幅に拡大される。FIFAは史上初めてハーフタイムインタビューを許可する計画だ。各国の主管放送局が要請し、該当の代表チームが同意すればインタビューを行うことができる。また、試合前のウォーミングアップ時間には、放送リポーターが直接スタジアムのセンターサークル内に入り、現場中継を行うことが可能になる。ケンワージー氏は「2022年カタールワールドカップの際はロッカールームの様子にアクセスできるようになり、ファンはより一層臨場感を感じることができた」とし、「今回はピッチの中まで入れるようになったことで、より近い距離でのアクセスが可能になった」と説明した。


