海外では「歓喜」国内では「冷遇」…評価8.6点でも興行は17万人止まり

昨年、劇場街に意欲的に送り出された映画『情報員』が、作品の完成度に対する高い評価とは裏腹に、興行面では予想を下回る成績に終わり、残念な結果となっている。
人生逆転を夢見る二人の男の「同床異夢」な共助
本作は、練り上げた作戦が失敗に終わり、降格の屈辱を味わった刑事オ・ナムヒョクを主人公に据えている。過去の闘志も捜査の勘もすべて失い、ただ「一発逆転」と「引退」だけを夢見ていた彼にとって、唯一の希望は密輸組織に送り込んだ情報員チョ・テボンだった。

義理も信頼もないチョ・テボンは、隠していた金を奪ってオ・ナムヒョクを裏切り、遅れて現場に到着したオ・ナムヒョクは正体不明の集団に拉致され、事件は収拾がつかないほど大きくなっていく。ひょんなことから命を懸けた巨大犯罪事件に巻き込まれた二人は、それぞれの目的を達成するために危うい共助捜査を開始する。この過程で、ホ・ソンテ、チョ・ボクレ、ソ・ミンジュといった演技派俳優たちが多数出演し、キャラクター間の張り詰めた緊張感と物語に活力を吹き込んだ。
海外で先に認められた作品、国内の観客は背を向ける
『情報員』は公開前から映画界の熱い注目を浴びていた。世界的な権威を誇る第24回ニューヨーク・アジアン映画祭(NYAFF)の開幕作品に選定される栄誉に輝き、多数の海外映画祭で受賞のニュースを伝え、作品性を証明した。当時、停滞していた国内の劇場街に新たな活力を吹き込む話題作として期待されていたのも、まさにこのためだ。

しかし、実際に蓋を開けてみると国内の成績は惨憺たるものだった。映画の損益分岐点は80万人と伝えられていたが、最終的な観客数はその4分の1水準である17万人にも届かず、事実上の興行惨敗を記録した。
評価点と実際の観客レビューの極端な温度差
興味深いのは、指標上の点数と実際の観客の反応が極端に分かれている点だ。現在、NAVER映画の評価基準では10点満点中8.61点という非常に高い点数を維持している。数値上では名作の部類に入る記録だ。

しかし、実際の観客のレビューを覗いてみると、評価点とは正反対の雰囲気が感じられる。高い評価点は、実際の映画に対する満足度というよりも、海外映画祭の受賞歴や特定の俳優に対するファン心理が反映された結果ではないかという指摘が少なくない。映画的な面白さと大衆的な興行要素を確保することに失敗し、批評家の好評と観客の実際的な選択の間に大きな乖離が生じたものと見られる。
鑑賞した観客からは、「レビューがサクラではないかと疑うレベル。本当にお金を払って見たのなら文句を言いたくなるはず…内容がなく散漫で、面白さも感動もない。『ボス』よりひどい」「今映画館で見ている最中だが、最後まで見るのが本当に辛い。評価を信じて見たのに、とても退屈で面白くない」「まず、これほど高い平均評価点に疑問を抱くほど面白くなかった。コメディ・アクションというジャンルを履き違えているのかと思うほど、微妙に失笑が出るシーンが2、3個ある以外は反応すらできないレベルで、これはいったい何なのか…?と思った。むしろ『カジノ』や『犯罪都市』、『模範タクシー』で見た俳優たちの演技の方がインパクトがあって記憶に残る。映画をよく見る人間の一人として、『情報員』はあらゆる面で中途半端な映画だった」といったレビューが寄せられている。
