初公開時の興行を超え、『タイタニック』の記録まで塗り替えた逆走の神話
2004年に初めて公開されて以来、今なお多くの観客から最高の「人生映画」として挙げられる作品がある。ミシェル・ゴンドリー監督の作品であり、別れと愛の本質を突きつける名作『エターナル・サンシャイン(Eternal Sunshine of the Spotless Mind)』がその主人公だ。本作は公開当時、第77回アカデミー賞でその斬新さが認められて脚本賞を受賞し、主演のケイト・ウィンスレットに主演女優賞候補の栄誉をもたらすなど、批評家と大衆の両方を魅了した。
時代を超越した名作、詩の一節から芽生えた「無垢な心」
映画の原題は、アレキサンダー・ポープの詩『エロイーズからアベラールへ(Eloisa to Abelard)』の209行目に登場する一節「無垢な心の永遠の輝き(Eternal Sunshine of the Spotless Mind)」から引用された。タイトルが秘めた深い意味と同様に、映画はミシェル・ゴンドリー監督のアナログでありながら幻想的な撮影技法、そして俳優たちの眩い好演が組み合わさり、時代を超越する生命力を得た。
特に本作は、コメディ演技の大家と呼ばれたジム・キャリーの深みのある正統派演技が見られるという点で格別だ。映画の中のジム・キャリーは、普段の活発なイメージとは全く異なる、内向的で臆病で静かな男「ジョエル」に完璧になりきった。劇中、時折見せる彼のユーモアが作品に活気を与えているが、映画の軸となっているのは、失恋の傷に苦しむ一人の男の切実な感情線である。
脚本家のチャーリー・カウフマンでさえ、ジム・キャリーがこれほど切実に「失恋に泣く男」の姿を完璧に演じきるとは予想していなかったと告白したほどだ。映画の撮影もまた、徹底したリハーサルよりも現場の即興的な雰囲気に多くを委ねる方式で進められた。ケイト・ウィンスレット、キルスティン・ダンスト、マーク・ラファロ、イライジャ・ウッドといったそうそうたる出演陣は、当初このような撮影環境に適応するのに苦労したが、次第にリラックスした雰囲気の中で各自の人生に残る名演技を披露し、完璧なアンサンブルを完成させた。
映画の物語は、別れの痛みを経験したことのある人なら誰でも深く共感せざるを得ない設定に基づいている。主人公のジョエルは、別れた恋人クレメンタインとの苦痛な記憶だけを消すために、記憶除去を行う会社「ラクーナ社」を訪れる。しかし、本格的に記憶削除の手続きが始まり、過去の記憶が一つ、また一つと消えていくにつれ、ジョエルは逆説的な感情と向き合うことになる。
愛が始まったばかりのときめく瞬間、共に分かち合った幸せな記憶、胸の奥深くに刻まれた大切な思い出までが消えていくのを感じ、彼は激しく記憶削除を拒み始める。「あなたを消せば、痛みも消えるのだろうか?」という映画の中の問いかけは、結局のところ愛の傷と記憶は切り離せない一つであり、痛みさえも愛の一部であるというメッセージを伝えている。
50万人突破、スクリーン内外に刻まれた不滅の記録
こうした深い余韻は、公開から長い時間が経った後も観客を再び劇場へと導く力となった。初公開から10周年を迎えた2015年11月5日、『エターナル・サンシャイン』の再上映が決定した。特別な大規模プロモーションや追加の製作費投入なしに始まった再上映だったにもかかわらず、映画は劇場街で凄まじい逆走旋風を巻き起こした。マルチプレックスCGVの公開館という利点を考慮しても、観客の自発的な鑑賞熱気は熱かった。再上映から1週間で歴代再上映実写映画の観客数1位を記録したのに続き、11月第2週には上映館が100館に増え、ボックスオフィス9位にまで逆走するという快挙を成し遂げた。これは2004年の初公開当時の累積観客数である17万人を遥かに超えることを予告する信号弾だった。
逆走の勢いは止まらなかった。第3週には上映館が108館に拡大され、『ブリッジ・オブ・スパイ』など同時期のそうそうたる上映作を抑えてボックスオフィス4位まで浮上した。その後、再上映観客数10万3000人を突破し、ついに初公開当時の興行記録を完全に塗り替えた。興行の神話はここで止まらず、全国累積観客数39万人を突破し、既存の実写映画再上映最高興行作だった『タイタニック』(36万9000人)の記録まで塗り替えた。
その後、2018年に観客の声援に応えて行われた2度目の再上映を通じて、『エターナル・サンシャイン』はついに全国通算50万人を突破する底力を見せつけた。その後『タイタニック』が3度目の再上映を通じて全国で40万人以上の観客を追加し、総累積88万人を記録して実写映画再上映歴代興行1位の座を奪還したものの、『エターナル・サンシャイン』が打ち立てた中規模外国映画の逆走記録は、今もなお映画界の伝説として残っている。







