

アトレティコ・マドリードの「新旧アタッカー」の明暗がくっきりと分かれました。新加入のイ・ガンインがデビュー戦での初ゴールに続き、初の先発出場でも目の覚めるような活躍を見せ、新たな攻撃の核として浮上した一方で、「元祖エース」のフリアン・アルバレスはホームサポーターからの激しいブーイングを浴びる厳しい状況に直面しています。
アトレティコ・マドリードは24日、スペイン・マドリードのリヤド・エアー・メトロポリターノで行われたビジャレアルとの2026〜2027スペイン・プリメーラ・リーガ第2節のホーム開幕戦で、2-2の引き分けに終わりました。
この日、最大の注目を集めたのはアトレティコ加入後初となる先発メンバーに名を連ねたイ・ガンインでした。アデモラ・ルックマンと共に2トップの一角として配置されたイ・ガンインは、後半22分にパブロ・バリオスと交代するまで、約67分間にわたりピッチを縦横無尽に駆け回りました。
得点やアシストといった直接的な攻撃ポイントこそ記録できなかったものの、その積極果敢な姿勢はスタジアムを魅了しました。キックオフ直後のわずか38秒で果敢に左足シュートを放って勢いをもたらすと、前後半を通じてチーム最多となる6本のシュートを試み、絶え間なくビジャレアルのゴールを脅かし続けました。去る20日のマラガとの開幕戦では途中交代からわずか13分で貴重な決勝ゴールを決め、今回の第2節で早くも先発の座を勝ち取ったイ・ガンイン。ディエゴ・シメオネ監督が描く攻撃陣の新構想の中で、その存在感は急速に高まっています。
現地メディアもイ・ガンインの初先発にこぞって合格点を与えました。スペイン紙エル・デスマルケは「非常に直線的で、常に牙を剥いて相手ゴールを狙い続けていた」と絶賛。アトレティコ専門メディア「イントゥ・ザ・カルデロン」も「7点」の高評価をつけ、貪欲にシュートを狙い続けた積極性を讃えました。さらに、スペインの有力紙アスは「序盤は左サイドに張っており、やや窮屈そうに見えたが、後半に右サイドへポジションを移すと一気に決定的な仕事を見せ始めた」とし、「ボールを失った後も泥臭く奪い返しに行き、自らの足で攻撃を完結させようとする意欲に満ちていた」と、彼の献身的な攻守の切り替えを高く評価しました。

イ・ガンインがサポーターの心を掴み、確かなインパクトを残し続ける一方で、昨季まで攻撃の中心だったアルバレスが置かれた状況は180度異なる厳しいものでした。
この日ベンチスタートとなったアルバレスは、後半22分にコケに代わってピッチへ投入されました。しかし、場内アナウンスで彼の名前が呼ばれた瞬間、本拠地リヤド・エアー・メトロポリターノは歓迎の拍手ではなく、耳を突き刺すような激しいブーイングの嵐に包まれました。最近になって浮上した移籍問題により、アルバレスとサポーターの関係が一夜にして凍りついてしまったためです。アルバレスがアトレティコからの退団希望をクラブに伝えたという報道が引き金となり、ファンから猛反発を食らう形となりました。
不穏な空気は試合が終了してからも消えませんでした。アルバレスは試合後、他の選手たちがサポーターに挨拶へ向かう中で列に加わらず、一人足早にピッチを後にしました。アトレティコを率いるディエゴ・シメオネ監督は記者会見で、「アルバレスをブーイングから守るため、今日のところは観客席に近づかないようクラブとして判断した」とその理由を明かしました。
さらにシメオネ監督は、どこか落ち着かない様子の攻撃陣を意識してか、チーム全体の結束を強く訴えかけました。「重要なタイトルを手にするためには2つの要素が不可欠だ」と切り出し、「1つ目は何よりもチームの団結。そして2つ目は強力なアタッカー陣だ」と語りました。続けて「我々が過去に栄冠を掴み取ったときは、常にチームが強固にまとまり、攻撃陣が素晴らしい活躍を披露してくれた」と付け加え、奮起を促しました。
昨シーズンまで大黒柱として前線を牽引しながらも、移籍志願の報道によってファンとの信頼関係にヒビが入ってしまったアルバレス。その一方で、加入からわずか2試合で正反対の追い風に乗り、チームの救世主となりつつあるイ・ガンイン。シーズン序盤に生まれたこの「2人の対照的な光と影」が、今季のアトレティコの攻撃陣にどのような変化をもたらすのか、今後の行方から目が離せません。



