
モハメド・サラー(34)とファビーニョ(33)が再び同じピッチで輝く。その舞台はリヴァプールではなく、トルコのトラブゾンスポルだ。
トラブゾンスポルは24日、ブラジル人MFファビーニョとの2年契約締結を発表した。アル・イテハドとの契約満了に伴いフリーエージェント(FA)となっていたファビーニョは、年俸260万ユーロの保証に加え、シーズンごとの契約ボーナス140万ユーロを受け取る好条件で、トラブゾンスポルの新たなユニフォームに袖を通すこととなった。
特にファンの注目を集めているのは、サラーとの劇的な再会だ。2018年から2023年までリヴァプールで黄金時代を築いた両者は、数々の栄光を分かち合ってきた。ファビーニョはリヴァプールで219試合に出場し、プレミアリーグ、UEFAチャンピオンズリーグ、FAカップ、リーグカップ、FIFAクラブワールドカップ、そしてUEFAスーパーカップのすべてを制覇するという偉業を成し遂げた。サラーもまた9年間のリヴァプール生活で442試合257ゴールという驚異的な記録を残し、数多のタイトルをクラブにもたらした中心人物だ。
ファビーニョは「サラーと再び同じチームでプレーできることは、本当に特別で感慨深い」と語り、「長年のキャリアで培った経験とリーダーシップを最大限に活かし、チームの成功のために全力を尽くしたい」と熱い意気込みを見せた。

サラーは一足先にトラブゾンの地を踏み、新たな時代の先陣を切っている。去る23日に行われたバシャクシェヒルとのリーグ戦では、圧巻の2ゴールを挙げ、チームを2-1の勝利へと導いた。今夏フリー移籍で加入後、初先発となったリーグ戦でいきなりのマルチゴールを記録し、その存在感の大きさを証明した。
さらにファビーニョというピースが加わったことで、トラブゾンスポルの躍進に期待が高まっている。クラブはこの夏、かつてないほどの大規模な戦力補強を敢行した。サラーやファビーニョといった世界的スターをフリーで招聘する一方で、有望な若手にも積極的な投資を行っている。デンマークのミッティランからアラル・シムシルを約1300万ユーロで獲得したほか、ヴィトーリアからノア・サビオラ、アルバニア期待の星エルネスト・ムチ、そしてベンフィカからシドニー・ロペス・カブラルをそれぞれ高額で引き抜いた。
加えて、マンチェスター・ユナイテッドからレンタル中のGKアンドレ・オナナもトラブゾンで2シーズン目を迎え、守護神として健在ぶりをアピールしている。
攻撃陣には昨シーズンの得点源であるオヌアチュが君臨し、中盤にはマリノフスキとムチ、そこにファビーニョという盤石の構成が完成した。ゴールマウスを守るのはオナナだ。これまでの陣容とは比較にならないほど豪華なスカッドが整い、トラブゾンスポルは今、歴史的な変革の時を迎えている。
長年、トルコ・スュペル・リグはガラタサライ、フェネルバフチェ、ベシクタシュというイスタンブールの「3強」によって牛耳られてきた。1959年の発足以来、ガラタサライが26回、フェネルバフチェが19回、ベシクタシュが14回の優勝を飾ってきた。そんな中、トラブゾンスポルは7度の優勝を誇る古豪であり、1975-1976シーズンに初優勝を遂げて以降、80年代までは一時代を築いたものの、近年は3強の独走を阻めずにいた。

しかし、昨シーズンのトラブゾンスポルはリーグ3位という好成績を残し、トルコカップも制覇。ヨーロッパリーグの出場権も手中に収めている。すでに3強の牙城を脅かす存在となっており、今夏の超大型補強を経て、悲願のリーグ制覇に向けた準備は万端と言えるだろう。


