
モハメド・サラー(34・トラブゾンスポル)が、トルコリーグでの初先発試合でマルチゴールを決め、その圧倒的な実力を証明しました。トラブゾンスポルはサラーの2得点を中心に猛攻を仕掛け、バシャクシェヒルを2-1で下して今シーズン初勝利をマーク。試合後、サラーは統計専門メディアの「ソファスコア」から、最高評価となる「10点満点」を叩き出しました。
サラーは23日、トルコ・トラブゾンのパパラ・パークで行われた2026〜2027シーズン・スュペル・リグの第2節バシャクシェヒルとのホーム戦に先発出場。フルタイムを通してピッチを駆け回り、2ゴールという華々しい結果で、トラブゾンスポルのユニフォームを着て臨んだ3試合目にして待望のリーグ初得点を記録しました。
さかのぼること15日のカスムパシャとの開幕戦、後半残り13分からの途中投入でトルコリーグデビューを飾ったサラー。続いてミッドウィークのUEFAヨーロッパリーグ・プレーオフ第1戦フェレンツヴァーロシュ戦でも先発し、90分間戦い抜きました。その際はゴールこそなかったものの、実戦感覚を取り戻したサラーが、今回のバシャクシェヒル戦でついに覚醒したのです。
先制点は、相手GKのミスを逃さない嗅覚から生まれました。前半8分、バシャクシェヒルのGKムハンメド・シェンゲゼルがボールの処理にもたつくと、サラーが素早く反応してボールを強奪。そのままGKを鮮やかにかわし、右足シュートでゴールネットを揺らしました。ボールはゴールポストの内側を叩き、美しい軌道を描いて吸い込まれました。
その後、バシャクシェヒルに前半19分、エルドル・ショムロドフのPKで同点に追いつかれますが、勝負を決めたのはやはりサラーでした。後半3分、サラーはエルネスト・ムチとのパス交換でペナルティエリア内に侵入。再びボールを受けると、ディフェンダーとGKの動きを冷静に見極め、左足で反対側の隅を射抜く精巧な一撃。GKの手が届かない、まさに精密機械のようなゴールでした。

サラーの貢献はゴールだけにとどまりません。チームの攻撃をほぼ一人でオーガナイズし、6つのチャンスを創出。地上戦での競り合いでも6回勝利し、9回のロングパスを試みて7回成功させるなど、圧巻のスタッツを記録。これらの活躍が評価され、ソファスコアでは文句なしの10点満点という評価が下されました。
他にも、サラーは左足で反対側の上隅を狙う鋭いシュートを放ったり、後半にはポール・オヌアチュの裏へ抜ける動きに合わせて絶妙なスルーパスを供給するなど、常に相手守備陣を脅かし続けました。惜しくもファウルやオフサイドで幻となった得点シーンもあり、ハットトリックさえ予感させるほどのキレを見せていました。
トラブゾンスポルのファティフ・テッケ監督も「サラーは信じられないほどのパフォーマンスを見せてくれた」と絶賛。「彼が世界で最も重要な選手の一人であることは、誰もが知っているはずだ」と最大級の賛辞を送りました。

今夏、9年間在籍したリヴァプールを離れ、フリーエージェントでトラブゾンスポルへ電撃加入したサラー。開幕戦の引き分けやヨーロッパリーグでの黒星など、苦しいシーズン序盤を過ごしていたチームにとって、このサラーの爆発的な活躍と貴重な初勝利は、大きな転換点となるに違いありません。
トラブゾンスポルは27日、フェレンツヴァーロシュの本拠地にてヨーロッパリーグ・プレーオフ第2戦に臨みます。第1戦を0-1で落としているだけに、得点感覚を完全に取り戻したサラーを先頭に、奇跡の逆転劇を狙います。


