
MBCのお天気キャスターとして活動していた故オ・ヨアンナさんを巡る職場内いじめ疑惑について、加害者として指摘されている元同僚キャスターA氏に対する非公開の証人尋問が実施されたことが判明しました。
証人尋問の実施と裁判の経緯
本日(27日)、韓国メディアのスターニュースによると、去る8月に故オ・ヨアンナさんの遺族が提起した損害賠償請求訴訟の弁論プロセスの一環として、A氏への証人尋問が非公開で約2時間にわたり行われました。A氏は裁判所内の非公開ルートを通じて法廷へ入退室し、極めて慎重な対応が取られたと報じられています。これまでA氏とB氏の両名は証人尋問の要請に応じないケースが続いており、裁判の進行に遅延が生じていましたが、今回の尋問により事態が動き出しました。
関係者への尋問状況
今回の訴訟における証人尋問の対象者は、A氏とB氏のほか、故人の同僚キャスター、および被告側が申請した気象チームのPDを含む計4名に指定されていました。現在、同僚キャスターへの尋問は完了しており、気象チームのPDも先月尋問を終えています。韓国の法廷における「証人尋問」は、実態を解明する上で極めて重要な手続きであり、特に職場内での人間関係が争点となる事案では、関係者の供述が判決を大きく左右することになります。
事件の背景と雇用主の対応
故オ・ヨアンナさんは2024年9月、職場での不当な扱いを訴える内容を原稿用紙17枚分にわたって記した遺書を残し、28歳の若さでこの世を去りました。この悲劇を受け、遺族は加害者とされるキャスターらを相手取り損害賠償請求訴訟を提起しています。事件が公になった後、韓国の雇用労働部はMBCに対して特別勤労監督を実施。これを受けてMBC側は遺族に対して謝罪の意を表し、これまでフリーランス契約であったお天気キャスター制度を廃止。新たに気象気候専門家を採用する雇用制度への転換を行うなど、組織構造の抜本的な見直しを図りました。本件は韓国のメディア業界における非正規雇用者の労働環境や、閉鎖的な組織内でのパワハラ問題として社会的な関心を集めています。真相究明に向けた司法の判断が待たれます。

