
ジャッジ欠場の危機を救ったライスの衝撃的な活躍
看板打者であるアーロン・ジャッジをエントリーから欠くという緊急事態の中、ニューヨーク・ヤンキースが「秋の祭典」でその存在感を見せつけました。アメリカン・リーグ(AL)第4シードのヤンキースは、ボストン・レッドソックスとのワイルドカードシリーズ(WC)第1戦において、打線が爆発し9-0で快勝を収めました。
この試合の主役となったのは、2番指名打者として先発出場したベン・ライスです。ライスは2本塁打を含む4安打6打点という驚異的なパフォーマンスを披露しました。米野球界において「秋の野球(Postseason)」は、高いプレッシャーの中で選手個々の能力が試される重要な舞台として位置づけられています。
試合の勝敗を分けたポイント
ボストンにとって最大の誤算は、絶好調のライスを完全に封じ込められなかったことにあります。ライスは1-0とリードした5回裏に中越えソロ本塁打を放ち、7回には無死満塁から適時打で追加点を挙げました。さらに8回、2死満塁という絶好の場面でこの日2本目となる満塁本塁打を放ち、試合を決定づけました。加えて、捕手オースティン・ウェルズも2安打2打点と続き、打線全体の連動性が際立つ結果となりました。
盤石の先発投手陣とヤンキースの戦力状況
投げてはサイ・ヤング賞候補であるキャム・シュリトラーが圧倒的な投球を見せました。先発登板したシュリトラーは、10個の三振を奪い、6.1回を2被安打無失点に抑える好投でチームに勝利を呼び込みました。
なお、ヤンキースは今回、主力であるアーロン・ジャッジをロースターから除外しています。ジャッジは5月末の右肋骨骨折やその後のふくらはぎの故障など、シーズンを通じて万全の状態とは言えませんでした。代役として期待されたジャンカルロ・スタントンも負傷の影響からこの日の出場はなく、チームは厳しい選手起用を迫られています。MLBのポストシーズンは上位シードのホームで3連戦を行う形式であるため、ヤンキースにとって今回のホームでの初戦勝利は非常に大きなアドバンテージとなります。
ナショナル・リーグでの試合結果
一方、ナショナル・リーグ(NL)では、第4シードのサンディエゴ・パドレスが第5シードのシカゴ・カブスを8-0で下しました。先発マイケル・キングが7回まで無安打投球を続けるなど、7回1被安打3四球8奪三振の完璧な内容で勝利に貢献しました。パドレスはフェルナンド・タティス・ジュニアの先頭打者本塁打をはじめとする3本のソロ本塁打で着実に加点しました。対照的に、カブスのMVP候補ピート・クロウ=アームストロングは3打数無安打3三振と、パドレスの投手陣を前に沈黙しました。


