
「国民俳優」チェ・ブラムさんの人生と芸術世界を描くMBC家庭の月特集ドキュメンタリー『パハ、チェ・ブラムです』が、来る5日に視聴者の元へ届けられます。ところが、企画段階から深く関わって期待を集めていたチェ・ブラムさんが、本放送のカメラの前には立たなかったことがわかり、その背景に注目が集まっています。

5日夜9時に初放送される今回の特集ドキュメンタリーは、俳優チェ・ブラムさんの演技人生をラジオ形式で綴った自伝的記録です。俳優パク・サンウォンがプレゼンターを務め、1950年代ミョンドンの芸術的風景から演劇の舞台への情熱、そして「国民の父」として生まれ変わるまでの、俳優チェ・ブラムさんのすべてを立体的に描き出します。
今回のプロジェクトは、チェ・ブラムさん自身が昨年7月から制作陣と何度も会い、物語の流れやメッセージを自ら熟考したほど愛着を持った作品です。チェ・ブラムさんは単なる個人の回顧録にとどまらず、自身が貫いてきた韓国社会の変化を一緒に描き出すことを望んでいました。

しかし、制作陣は準備の過程で予期せぬ状況に直面しました。チェ・ブラムさんの家族側から、俳優が健康回復とリハビリ治療に専念してほしいという意向が伝えられ、撮影中止を要請したのです。制作陣は「最近まで撮影スケジュールを調整してきましたが、脊椎施術のリハビリにだけ集中したいという家族の切実な要請により、チェ・ブラム俳優が直接カメラの前に立つ日程は進めないことにしました」と明かしました。以前、チェ・ブラムさんは昨年4月、KBS『韓国人の食卓』を降板したことから、「健康不安説」が取り沙汰されていました。

主人公の現在の姿は収録されなかったものの、ドキュメンタリーの随所には、彼が制作陣と交わした苦心の跡がそのまま刻まれています。第1部では、20代の頃に自分より年上のシン・ソンイルやイ・スンジェの大人の役を引き受けて悩んだ演技哲学や、MBCドラマ『あなたそして私(1997)』で見せた中年のロマンスなど、これまで知られていなかった人間チェ・ブラムの一面を詳しく描いています。

制作陣は「チェ・ブラム俳優が伝えたかったメッセージはドキュメンタリー全体に深く投影されています」とし、「俳優本人もリハビリの過程を無事に終え次第、MBCを通じて視聴者の皆さんに直接挨拶する予定です」と付け加えました。一時代を彩った巨匠の足跡と、彼を大切にする家族の切ない思いが込められた『パハ、チェ・ブラムです』は、来る5日夜10時30分からMBCでご覧いただけます。
チェ・ブラムさんの一日も早い回復を心よりお祈りしております。ご家族の温かい支えのもと、再び元気な姿を見せてくださる日を楽しみにしています。

