
タレントのパク・スホンさん一家が旅客機を降りると申し出たものの、それを覆して再搭乗しようとした過程で航空機の出発が約70分も遅延した件をめぐり、現在も波紋が広がり続けています。

ユーチューバーのイ・ジンホさんは先月27日、自身のチャンネルを通じて当該事件の経緯を詳しく報じました。イさんによると、パク・スホンさんは先月23日、家族とともにグアム行きの飛行機のビジネスクラスに搭乗しました。しかし、生後22か月の幼い娘さんが着席さえ難しいほど激しく泣き出してしまい、長時間のフライトで周囲の乗客へ迷惑をかけることを懸念したパク・スホンさんは、客室乗務員に降機の意向を伝えました。

問題は、荷物を降ろす作業が進められている最中に起こりました。機内で待機していた間に娘さんが落ち着き、泣きやんだことから、パク・スホンさん側が考えを変えて「再び搭乗したい」と申し出たのです。結果として、すでに進められていた手荷物の整理や関連する保安検査の手続きがやり直しとなり、航空機の出発は約70分も遅延することとなりました。
この事態が物議を醸すと、パク・スホンさんは直ちに謝罪文を発表しました。彼は「長時間のフライトで他の乗客に多大な迷惑をかけることを懸念して降機を要請しましたが、再搭乗を伝える過程で、保安検査等の手続きによって大幅な遅延が生じる可能性があることに思い至りませんでした」と釈明しました。その上で、すべては航空手続きに関する自身の無知と未熟さゆえであるとし、乗客や航空会社関係者に対して重ねて謝罪しました。なお、大韓航空側はこの件について、規則と手続きに沿って適切に処理されたという立場を示したとされています。

イ・ジンホさんが指摘する核心はまさにこの点にあります。パク・スホンさんに適用された措置が特権ではなく正当な手続きだったのであれば、今後同じ状況に置かれる一般の乗客にも全く同じ措置が適用されるべきだという主張です。彼は「もし一般の乗客が同じように再搭乗を要請した場合、航空会社が同様に応じるのかという問題に帰結する」と厳しく批判しました。
子どもが泣いているからと降機を申し出たものの、荷物を下ろす最中に泣きやんだからと再搭乗を言い出した場合、パク・スホンさんの事例が存在する以上、航空会社側にもそれを止める大義名分がなくなってしまいます。イさんは「降機の意思を示して降りること自体は乗客の正当な権利だが、手荷物整理の過程で気が変わって再搭乗するケースは現場では極めて稀だ。このような前例が容認されれば、今後、航空現場に大きな混乱が生じる恐れがある」と強く警鐘を鳴らしました。
小さな子ども連れでのフライトでは、どうしても予期せぬトラブルがつきものですが、周囲への配慮が結果として大幅な遅延につながってしまったのは何とも皮肉な結果です。今回の騒動をきっかけに、子連れの乗客も安心して空の旅を楽しめるような、より明確な環境づくりが進むことを願うばかりです。


