
シアットカンパニーが手掛ける創作演劇『パーフェクト・ブラインド』(作・演出:キム・エジャ)が、2024年10月23日から25日まで、韓国・ソウルのNC文化財団Stage Blackにて初演を迎えます。
古典劇『オイディプス』の現代的再解釈
本作は、古代ギリシャの悲劇『オイディプス』をモチーフに、2500年前の物語と2026年という近未来を生きる現代人を同一の舞台上に交差させる意欲的な作品です。単なる古典の再現にとどまらず、現代社会特有の日常的な光景やユーモアを盛り込むことで、同時代的な視点から物語を再構築しています。劇中では、神託や運命、疫病といった古典的なテーマを通じて、現代社会における個人の在り方や直面する課題を深く掘り下げます。
「正しく見えているか」という問いかけ
物語の核となるのは、高速で消費される現代社会の中で、私たちが何気なく見過ごしている人々の存在や感情に対する問いかけです。「私たちは果たして世界を正しく見えているのか」というテーマを観客に投げかけ、自身の日常を省みる時間を提供します。韓国の演劇界では、こうした古典を通じた現代社会への社会批評的なアプローチは、観客の知的好奇心を刺激する試みとして高く評価されています。
レクチャー・パフォーマンスによる新しい演出
本作品の大きな特徴は、講演と演劇を融合させた「レクチャー・パフォーマンス」という形式を採用している点です。専門的な講演者が作品の根底にある問いを提示し、その後に劇中エピソードが展開される構成をとっています。これにより、古典作品の難解な解釈を劇的なシーンとともに体感できるため、舞台芸術に馴染みのない層でも親しみやすい工夫がなされています。

多様な背景を持つ俳優陣のアンサンブル
キャストには、視覚障害を持つ俳優のナム・ホソプが講演者およびオイディプス役として出演。イオカステ役には成均館大学校演技芸術学科教授のキム・ヒョンヒを迎え、ソン・ミョング、ウォン・ジョンス、ユン・ソヒといった異なる世代や背景を持つ実力派俳優たちが集結しました。各俳優が複数の役割を担うことで、古典と現代という二つの時空をより密接に結びつけています。
本公演のチケット予約は、韓国のチケット予約プラットフォームである「NOLチケット」にて受け付けています。古典の知恵と現代の視点が融合するこの舞台は、忙しない日々を送る観客に「本当の視点」を問いかける貴重な機会となるでしょう。

