
韓国のサバイバルオーディション番組『PRODUCE 101』に出演し、ガールズグループ「PRISTIN(プリスティン)」のメンバーとして活躍したチョン・ウヌが、芸能界を離れた後に美容外科の「相談室長」として新たなキャリアを築いている近況を明かした。かつてのアイドル活動時代には一度も精算金を受け取れなかったという衝撃的な事実も告白し、大きな注目を集めている。
## PRISTIN時代の「精算金ゼロ」という現実
ウヌは最近、アイドル時代の収入に関する質問に対し、「精算書自体は確認したことがあったが、実際に手元にお金が入ってくる精算金は一度もなかった」と打ち明けた。所属事務所との契約に基づき、四半期ごとに精算処理は行われていたものの、実質的な配分(収益の還元)は行われていなかったという。
### 莫大な育成費用とK-POP界の収益構造
このような状況について、ウヌは練習生やグループの育成に多額の費用がかかるシステムを挙げた。ボーカルやダンスのレッスン、宿舎の維持費などに数億ウォン(数千万円相当)もの初期投資が行われるため、デビュー後もしばらくは事務所側が回収する投資額が上回り、メンバー個人の収益が発生しなかったと説明している。
K-POP業界では、デビューまでに発生した「練習生時代の投資費用」をグループの売上から相殺していくシステム(損益分岐点のクリア)が一般的であり、特に早期解散となったグループのメンバーが収益を得られないケースは少なくない。2017年にデビューしたPRISTINは、同年の新人賞を総なめにするなど高い期待を集めたが、わずか2年後の2019年に解散を迎えていた。
## 江南の美容外科で「相談室長」として再出発
グループ解散後、ウヌはソウル屈指のビューティーエリアである江南(カンナム)の美容外科にて「相談室長」として勤務している。過去に自身のSNSを通じて「元アイドル、ウヌ」と自己紹介し、「食べていくためには、何でもしなければならない」と等身大の率直な心境を吐露したことも話題を呼んだ。
### 相談室長(サンダムシルジャン)とは?韓国美容業界における役割
韓国の美容整形外科において「相談室長(サンダムシルジャン)」は非常に重要なポジションである。医師が執刀や医療的判断に集中できるよう、カウンセリングの初期段階で患者の悩みを聞き取り、最適な施術プランの提案や見積もり、スケジュールの調整を行うコーディネーターとしての役割を担う。高いコミュニケーション能力や営業センスが求められる職種であり、有名整形外科の室長ともなれば、業界内で高い評価と相応の報酬が得られる専門職とされている。
## 会社員への転身で見出した安定性とやりがい
現在の職業について、ウヌは「アイドル活動をしていた当時よりも収入が多く、生活もはるかに安定している」と高い満足感を示した。また、「女性として長期的に働くことができ、結婚や出産を経てもキャリアを維持できる点も大きなメリット」と言及している。
実際の医療施術を行うわけではないものの、担当した患者の術後の仕上がりに感謝の言葉をかけられた際、大きなやりがいを感じるといい、「まるで自分の家族のことのように誇らしく思える」と現在の仕事への深い愛着を語った。
## セカンドキャリアを歩む元アイドルたちの現状
ウヌのように、若くして芸能界を退いた後に一般社会でセカンドキャリアを築く元アイドルは、近年の韓国で増加傾向にある。かつての華やかなステージから一転し、現実的な選択をしながら自立した道を歩む姿に対し、SNS上では「現実を受け入れ、地道に努力する姿が本当に格好いい」「新たな場所で誇りを持って生きる姿に勇気をもらえる」といった、肯定的かつ応援のコメントが多く寄せられている。

