元ショートトラック代表・金東成の養育費未払い問題

元ショートトラック競技の韓国代表であり、かつて国民的英雄として知られた金東成(キム・ドンソン)氏が、長期間にわたり2人の子供に対する養育費を支払わなかったとして、1審で懲役6か月の判決を言い渡されました。なお、現時点では控訴審が進行中であり、判決は確定していません。
金東成氏は2018年に前妻と離婚した際、子供が成人するまで月額合計300万ウォン(1人あたり150万ウォン)の養育費を支払うことで合意していました。
「バッドファーザーズ」掲載と減額申請の経緯

離婚後、金東成氏は養育費を適切に履行せず、2020年には養育費未払いの親の情報を公開するオンラインプラットフォーム「バッドファーザーズ」に名前が掲載される事態となりました。これは韓国国内でも大きな社会問題となっており、育児放棄に近い行為として厳しい目が向けられる傾向にあります。
金東成氏は2021年のテレビ出演時、新型コロナウイルスの影響でスケート場が閉鎖され収入が激減したと弁明しました。その後、裁判所に養育費の減額を申請し、同年12月には月額合計160万ウォンに調整されました。しかし、減額後も未払いの状況は改善されませんでした。
1審判決の内容と司法の判断
水原地裁刑事14単独は2025年12月、養育費履行確保及び支援に関する法律違反の罪で起訴された金東成氏に対し、検察の求刑である4か月を上回る懲役6か月の判決を言い渡しました。
裁判所は、金東成氏が告訴当時に約8010万ウォン、その後さらに累積し計9000万ウォンもの養育費を滞納している点を指摘。「経歴や健康状態を考慮しても、支払いができないという言い訳は通用しない」と厳しい判断を下しました。ただし、直ちに法廷拘束するのではなく、社会的なプレッシャーをかけつつ支払いを促すことで子供の利益を優先する方針を選択しました。
現在進行中の控訴審と今後の動向

1審判決を不服とした金東成氏は控訴しました。控訴審において弁護側は、故意の未払いではなく経済状況による止むを得ない滞納であったと主張し、責任を持って返済する姿勢を強調しています。また、1審判決以降に約1300万ウォンを支払ったとも説明しました。
当初、2026年8月11日に予定されていた控訴審判決は、裁判所が弁論の再開を決定したことにより取り消されました。韓国の司法制度では、こうした養育費履行に関する裁判は子供の生存権という重大な人権問題として扱われており、今後の支払いの履行状況が判決を大きく左右すると見られています。


