
韓国サッカーの「レジェンド」、車範根(チャ・ボムグン)元代表監督(73)が22日、国際サッカー連盟(FIFA)との特別インタビューを通じて自身のサッカー人生を振り返り、2026北中米ワールドカップ(W杯)を戦う代表チームへの信頼を示した。彼は「韓国にはベスト8に進出するだけの実力がある」と語った。
車元監督にとって、今大会が開催されるメキシコは特別な意味を持つ舞台だ。ドイツ・ブンデスリーガで活躍していた彼は、1986年のメキシコW杯当時、32年ぶりに本大会の舞台を踏んだ韓国代表チームの主軸として活躍した。車元監督は当時を回想し、「1986年の出場当時は体調が万全ではなかった」と告白した。ドイツ現地でヴェルダー・ブレーメンとのアウェイ戦を戦う際、相手選手のスパイクのスタッドで足首の腱を刺される深刻な負傷を負ったためだ。
彼は「すぐに手術が必要な状況だったが、手術を受ければW杯への出場は不可能だった。もし手術を選択すれば、国のためにプレーしたくないから言い訳をしているという誤解を招きかねないと思い、手術を先送りして痛みをこらえながらメキシコ行きを選んだ」と、40年前に祖国のために負傷を抱えながら闘志を燃やした秘話を明かした。

先駆者として周囲の厳しい視線に耐えてきた車元監督の視線は、今や自身と同じ年齢でメキシコの地を踏んだキャプテン、孫興慜(34・LAFC)へと向けられた。車元監督は今大会で戦術的な変化を経験している孫興慜の役割を分析した。
車元監督は「孫興慜の競技力が落ちているとは全く思わない。ただ、今は身体的な回復により多くの時間が必要なだけだ。彼が数年間積み上げてきたすべての技術が一朝一夕で消えることはない。孫興慜は中央よりサイドでプレーする方が明らかに快適に感じている」と語った。続けて「しかし、戦術的に我々は孫興慜を中央の攻撃手として起用した。その方法はチェコ戦で2ゴールを生み出す助けとなった。そのため、孫興慜はチームのために非常に良い役割を果たしたと言いたい」と評価した。
孫興慜の戦術的な影響力も強調した。彼は「孫興慜を最前線に配置すれば、相手守備に大きなプレッシャーを与えることができる。その結果、他の選手が活用できるスペースも生まれる」と説明した。

車元監督は、隣国である日本サッカーの恐ろしい成長ぶりについても、加減のない診断を下した。彼は「日本はすでに私が選手としてプレーしていた頃から、30年後の未来を見据えて長期的なサッカーの青写真を描いてきたチームだ」と評価し、「その長期的な準備の結実として、今や日本はW杯の舞台で公然と優勝を目標だと語れるレベルまで上がってきた」と評した。
かつて日本サッカーの恐ろしい長期企画システムを現場で直接目撃した衝撃は、車元監督のサッカー人生の歩みまで変えた。彼がドイツ生活を終えて韓国に帰国し、私財を投じて国内初の先進型アカデミーである「車範根サッカー教室」を立ち上げた決定的なきっかけがまさにここにあった。根がしっかりしていなければ、未来の世代が世界の舞台で萎縮せずにプレーできないという確信があったからだ。実際に今回の代表チームの主軸である黄喜燦(ファン・ヒチャン)や白昇浩(ペク・スンホ)などが、皆「チャ・ブム・アカデミー」の養分を食べて育った結実である。
車元監督は「今、我々の選手たちが見せている競技力は、次の世代の土台になるだろう」とし、「我々のチームがベスト8に進出する十分な実力を備えていると信じている。それはアジアサッカー全体にとっても非常に重要な意味を持つはずだ」と代表チームへの信頼を示した。



