
昨シーズン、公式戦でわずか1ゴールにとどまったアーセナルの「キャプテン」マルティン・ウーデゴールが、今シーズンは自らゴールを脅かす脅威のフィニッシャーへと見事な変貌を遂げました。中盤で攻撃を組み立てることに集中していたウーデゴールが、相手ペナルティエリアへ切り込む動きを大幅に増やしたことが、得点力爆発につながっているという分析です。
ウーデゴールは10日、イタリア・ナポリのディエゴ・アルマンド・マラドーナ・スタジアムで行われたナポリとの2026~2027 UEFAチャンピオンズリーグ(UCL)リーグフェーズ第1節で、後半30分に値千金の決勝ゴールを叩き込み、アーセナルを1-0の勝利へと導きました。
後半28分にカイ・ハフェルツとフリストス・ツォリスがピッチに投入された後、アーセナルの攻勢が一気に強まると、ウーデゴールがフィニッシャーとしての本領を発揮しました。ベン・ホワイトと息の合ったパス交換を見せたツォリスが、ペナルティエリア付近に位置していたウーデゴールへボールを預けると、ウーデゴールは迷わず左足を一閃。シュートはゴールポスト左を叩いてネットに吸い込まれ、値千金の決勝ゴールとなりました。
今シーズンのウーデゴールが見せている得点ペースは、昨シーズンと比較するとまさに驚異的と言わざるを得ません。
ウーデゴールは昨シーズン、アーセナルで公式戦36試合に出場しながらも、わずか1ゴールを挙げるにとどまっていました。相次ぐ負傷がその大きな原因でした。シーズン序盤に肩を負傷したウーデゴールは、10月には膝の怪我で7週間の離脱を余儀なくされ、その後も筋肉や膝のトラブルが繰り返されました。さらに2月末からは再び膝の負傷が悪化し、約1ヶ月にわたって戦列を離れる苦しいシーズンを送っていました。
しかし、本来の健康なコンディションを取り戻した今シーズンは、全く異なる姿を見せています。リーグ戦を含め、今シーズンの公式戦5試合ですでに4ゴールを量産しているのです。マンチェスター・シティとのコミュニティ・シールドでの1ゴールを皮切りに、リーグ戦で2ゴール、そしてUCLでも貴重な1ゴールを追加しました。
英有力メディア『ガーディアン』は、ウーデゴールの劇的な復活は単に健康面だけの問題ではないと見ています。ピッチ上におけるウーデゴールのポジションや役割の変化こそが、この急上昇を牽引する主な要因であると分析しています。同メディアは「ウーデゴールは単に中盤でボールを受けて味方にチャンスを供給するゲームメーカーにとどまらず、オフ・ザ・ボールの局面に置いて積極的に前進し、相手ペナルティエリア(ボックス内)へ侵入する頻度が大幅に増加している」と指摘しました。


