
2026ミス・ユニバース・コリアで栄冠に輝いたキム・ユリム。華やかな王冠を戴いた彼女の背景には、幼少期から情熱を注いできたダンスと、ひたむきに歩み続けた女優への道のりがあります。本記事では、彼女がこれまで歩んできた軌跡と、表現者としての信念に迫ります。
ダンスから演技へ:挫折を転機に変えた過去
キム・ユリムは幼い頃から音楽に合わせ体を動かすことが大好きな子供でした。中学校から本格的にダンスの道へ進み、観客の拍手を受ける喜びを知りました。しかし、順風満帆だったわけではありません。舞踊の練習中に負傷し、3ヶ月間の入院を余儀なくされたのです。「踊れなくなったら私の人生は終わりだと思っていました」と当時の絶望を振り返ります。
そんな彼女を支えたのは祖母の存在でした。常に肯定的な言葉で彼女を励まし続けてくれた祖母のおかげで、キム・ユリムはどんな困難にも挫けない強さを手に入れました。師匠の勧めで演技の道へ足を踏み入れたとき、当初は戸惑いもありました。しかし、体で心を表現するダンスと、言葉で他者の人生を投影する演技には共通点があると気づき、怪我で立ち止まった時間を人生の転換点として受け入れました。
「うまくできる確信があったわけではありません。ただ、やらずに諦めるのが嫌だったのです」と、彼女は挑戦の理由を明かしました。

舞台芸術への深い愛と戦友愛
彼女の本格的な演劇デビュー作は『グッドボディ』でした。一人で複数の異なる人物の独白を演じ分けるという難役に挑み、演出家と対話を重ねながら自身の演技に説得力を与えていきました。初公演を終えた際、彼女は真っ先に自分自身へ「ユリム、お疲れ様」と声をかけたといいます。
劇団時代の思い出として、地下の練習室で仲間と励まし合いながら過ごした時間を挙げ、それを「戦友愛」と表現しました。韓国の演劇界では、過酷な練習期間を共に過ごした俳優同士の絆が非常に重要視されます。彼女にとって演劇は一人では完成できない芸術であり、共演者との信頼関係が何よりも不可欠なものでした。10年以上続く舞台経験は、現在の彼女の俳優活動における強固な土台となっています。
また、演劇『徳恵翁主』や主演女優賞をもたらした『楽園』での経験は、自身の内面を掘り下げて人物を作り上げる貴重な過程となりました。現実の自分と役の感情を切り替えるプロ意識こそが、次なるキャラクターへ挑戦する原動力になっています。
夢を手放さない信念と未来への展望

女優としての夢を追いかける傍ら、彼女はモデルや振付師としての活動も並行してきました。生計を立てるための仕事も、表現者としての経験を積むための仕事も、すべては俳優として生きるための準備期間だったと振り返ります。心が疲れたとき、「本当に好きなことは何か」と自問自答し、常に答えは「演技」という結論に至りました。
「自分が歩んできたすべての時間は、いつか演技の中で活かされると信じている」と語るキム・ユリム。ミス・ユニバース・コリアとしての活動を含め、今後も多様な姿を見せてくれるはずです。ダンスを辞める不安を抱えていたかつての自分に対し、彼女は「あなたはこれから、もっとたくさんの舞台に立つことになる。だから心配しないで」と温かい言葉を贈りました。挑戦を恐れない彼女のこれからの飛躍に注目が集まります。

