映画『金月島』で約5年ぶりの本格スクリーン復帰

俳優ソ・イェジが、独創的な題材で注目を集める映画『金月島』の主演に抜擢され、本格的なスクリーン復帰を果たすことが明らかになりました。彼女の映画出演は『明日の記憶』(2021年)以来、約5年ぶりとなります。所属事務所のビウェイブエンターテインメントは4日、ソ・イェジが主人公キム・ジフ役に決定し、現在撮影準備中であることを公式に発表しました。
朝鮮王朝の実録を再解釈したオカルトホラー

映画『金月島』は、『朝鮮王朝実録』に記された食人に関する記録をモチーフにした作品です。韓国の孤立した離島という閉鎖的なコミュニティを舞台に、西洋のヴァンパイア伝説と東洋的な「恨(ハン)」や民間伝承を融合させた、韓国型オカルトホラーというジャンルを打ち出しています。演出は『食客:キムチ戦争』などを手掛けた白東勲監督が担当します。
ソ・イェジが演じるキム・ジフは、長年断絶していた母親からの謎のメッセージを頼りに「金月島」を訪れ、島の禁忌と連続事件の真相に迫る人物です。韓国のホラー映画では、このように歴史的記録や地域の民間伝承を組み合わせることで、独特の重厚感とリアリティを演出する手法が好まれます。彼女特有の低音ボイスと鋭い眼差しが、スリラー要素をより引き立てると期待されています。
波乱の時期を経て、演劇からスクリーンへ
これまで『サイコだけど大丈夫』の高文英役などで強い存在感を示してきたソ・イェジですが、2021年に過去の私生活を巡る議論に巻き込まれ、活動が長期にわたり停滞する期間を経験しました。ドラマ『イヴ』(2022年)への出演を除くと、表立った活動は抑えられていました。
彼女は最近、演劇『死の賛美』のソプラノ歌手ユン・シンドク役で舞台に挑戦し、繊細な感情表現で高い評価を得て演技力を再証明しました。この経験を足掛かりに、今回の新作映画で改めて自身の俳優としての地位を確立しようとしています。
今後の展望と公開スケジュール
主要キャストを決定した映画『金月島』は、11月中旬にクランクインを予定しています。ポストプロダクション(撮影後の編集や音響などの仕上げ作業)を経て、2027年の劇場公開を目指して制作が進められる見通しです。

韓国の芸能界では、物議を醸したスターが演劇や小規模な舞台を通じて地道に信頼を回復し、再びメジャーな映画作品へと復帰するケースが少なくありません。ソ・イェジの今回の抜擢が、今後の彼女のキャリアにおいて重要な転換点になるのか、業界からの注目が集まっています。


