「なぜ大谷とドジャースだけ特別扱い?」800勝監督が不満爆発 前例なき大谷にMLBはまだ適応中

「なぜ大谷とドジャースだけ特別扱い?」800勝監督が不満爆発 前例なき大谷にMLBはまだ適応中
LAドジャースの大谷翔平。ゲッティイメージズ

大谷翔平と所属チームのLAドジャースが優遇を受けているという、「大谷ルール」に対する批判が持ち上がった。

シカゴ・カブスのクレイグ・カウンセル監督は20日(現地時間)、試合を前に、MLB全30球団の中でドジャースだけが投手14人を使っていることについて「奇妙だ(bizarre)」と批判した。



MLBの規定上、各球団は8月31日まで26人のロースターに登録できる投手を最大13人までとしている。28人の拡大ロースターが適用される9月1日からは、投手14人を使うことができる。

しかし、ドジャースは9月1日以前でも投手14人を使うことができる。登録された投手13人のほかに、打者と投手を両立する大谷がいるからだ。大谷は投手でも打者でもない「二刀流」として指定されている。「二刀流」指定選手はリーグ全体で大谷ただ一人である。

カウンセル監督は「投手も打者もこなせる選手を使えるチームがあり、その選手には特別な配慮が与えられている。おそらく最も奇妙な規定だろう。たった一つのチームのための規定だ」と述べた。

MLB事務局は2020シーズンを前に、ロースター規定を大幅に改定した。25人の制限を26人に緩和すると同時に、投手13人の制限規定を新設した。「ブルペン陣の物量作戦」で試合が間延びするという批判が多かったためだ。それまでは投手、打者の区別なく、総人数の制限のみが存在していた。

MLBは投手の人数を13人に制限する際、「二刀流」指定規定も併せて導入した。当時からこの規定は「大谷ルール」と呼ばれていた。当時も今も、投手と打者の両方をこなす選手はリーグ全体で大谷ただ一人だったからだ。

カウンセル監督が制度導入から6年が経った今、あえて「大谷ルール」を問題視した背景には、カブスの現状が関係していると見られる。スポーツ・イラストレイテッドは「カブスは投手陣の相次ぐ負傷に苦しんでいる。こうした状況が、カウンセル監督が不満を提起した一因と見られる」と報じた。

「なぜ大谷とドジャースだけ特別扱い?」800勝監督が不満爆発 前例なき大谷にMLBはまだ適応中
シカゴ・カブスのクレイグ・カウンセル監督。ゲッティイメージズ

しかし、制度が不公平だと指摘したのはカウンセル監督だけではない。MLBのGM出身のコラムニスト、ジム・ボーデン氏は「リーグ事務局は今こそ『大谷ルール』を再検討すべきだ。ドジャースが追加で投手を保有できる例外をなくすべき時だと思う」とし、「大谷が投手として登板した後に交代しても、指名打者として試合に出続けるのは構わない。だが、ロースターの利点まで与えるのは公平ではない」と指摘した。

もちろん、制度自体がオオタニとドジャースだけに特恵を与えているわけではない。他の誰であっても、大谷のように「二刀流」をこなせるのであれば、同じ利点を享受できる。しかし、リーグでそのような選手が大谷ただ一人であり、今後も「二刀流」選手が出てくる可能性がそれほど高くないという点で、「結果的な平等」を求める声が続く可能性がある。

大谷が「暗黙の配慮」を受けているという不満も出ている。大谷は8日のトロント戦で先発兼1番打者として出場した。1回表に二塁まで進んだ大谷は、イニング終了後にダグアウトへ戻り、ヘルメットを脱いで帽子をかぶり、グローブを手に取ってマウンドに上がり投球練習を始めた。それだけ他の投手よりも準備時間が長くなった。昨年のワールドシリーズでドジャースに惜敗したトロントのホーム観客は、大谷に向かってブーイングを浴びせた。トロントの1番打者ジョージ・スプリンガーは球審に対し、「準備時間が長すぎるのではないか」と訴えた。

大谷がメジャーリーグに挑戦したのは2018年だ。ベーブ・ルースが打者に専念した1921年以来、97年ぶりにメジャーリーグで「二刀流」選手が登場した。それから8年が経ったが、MLBは依然として大谷への適応が必要なようだ。事務局の適切な対応がなければ、議論は長引く可能性がある。

「なぜ大谷とドジャースだけ特別扱い?」800勝監督が不満爆発 前例なき大谷にMLBはまだ適応中
LAドジャースの大谷翔平。ゲッティイメージズ


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