
今度は報復投球(ビーンボール)だ。メジャーリーグ(MLB)を代表するトラブルメーカー、フランバー・バルデス(デトロイト)が、「バック・トゥ・バック・ホームラン」を浴びた直後に死球を与え、退場処分となった。
バルデスは6日、デトロイトの本拠地で行われたボストン戦に先発登板したが、序盤から打ち込まれた。3回までに8失点。4回表には、イニング先頭打者のウィルソン・コントレラスとウィリアー・アブレウに連続ホームランを許し、10失点目を喫した。無残に打ち込まれた腹いせか、バルデスは続く打者トレバー・ストーリーに対し、初球に時速152kmの直球をそのまま肩付近に投げ込んだ。故意性が極めて高い投球だった。
被害を受けたストーリーがマウンドに向かおうとしたが、審判が制止した。両チームの選手がグラウンドに飛び出し緊張が高まったが、乱闘には発展せず事態は収束した。審判はバルデスに退場を宣告した。
試合後、ボストンのジェド・トレーシー監督代行は「卑怯だった。両チームとも見ていたはずだ。本当に卑怯だった」とバルデスを強く批判した。デトロイトのA.J.ヒンチ監督は「意図があったかどうかは私が判断することではない。我々は素晴らしい野球をしているが、今日の状況はそう感じさせるものではなかった」と述べ、所属チームの選手であるバルデスをあえて擁護することはしなかった。

バルデスは無実を主張した。彼は「全く故意ではなかった。あのような状況では誰でもボールが手から抜けることがある」と語った。審判の退場処分については「完全に不当だ。警告すら先に出されなかった」と不満を漏らした。
バルデスはヒューストン所属だった昨年、前代未聞の「捕手への報復投球」で物議を醸した。捕手との神経戦の末に満塁ホームランを浴びると、変化球のサインを無視してシンカーを投げ、捕手の胸元を直撃させたのだ。相手打者に故意にぶつけるケースはバルデス以外にも時折見られるが、同じチームの捕手にぶつけるというのは前例がなかった。
バルデスは今シーズンを前に、デトロイトと3年総額1億1500万ドルのFA契約を結んだ。シーズン序盤は順調だったが、この日のボストン打線への大量失点により、防御率は4.57まで跳ね上がった。

