
サッカーの試合ポスターといえば、通常は試合日程や選手写真、クラブロゴを載せた広報物である。しかし、パリ・サンジェルマン(PSG)はその認識を覆した。UEFAチャンピオンズリーグの舞台を前に、ポスター制作を専門のデザイナーではなく大学生たちに任せたのだ。パリ地域の芸術学校の学生たちとのコラボレーションプロジェクトであると、ジ・アスレチックが7日に報じた。
パリ・サンジェルマンは昨シーズンから、パリのデザイン・建築学校と手を組み、チャンピオンズリーグの試合ポスターやペナントを制作している。単なる試合の広報物ではなく、都市の芸術性とサッカー文化を結びつけるブランド戦略の一環である。
このプロジェクトは昨年、パリのペニゲン芸術学校から始まった。学生たちは対戦相手の象徴やロゴ、文字デザインを再解釈し、13枚のポスターを制作した。今年はエコール・カモンドの学生たちがバトンを受け継いだ。

今年のプロジェクトには9人の学生が参加した。試合ごとに異なる作品が生まれた。チェルシー戦のポスターは、フィンセント・ファン・ゴッホの代表作『星月夜』を彷彿とさせる手法でパルク・デ・プランスを再解釈し、バイエルン・ミュンヘン戦はチェスの戦略を視覚的に表現した。リヴァプール戦のポスターには雲の上を漂う船を登場させ、パリの象徴性とフランス・イングランドの歴史的関係を共に盛り込んだ。
学生たちに与えられた時間は多くなかった。試合ごとに平均3日から1週間以内に作業を終えなければならなかった。クラブ側は大きな方向性のみを提示し、表現方法は学生たちの創造性に委ねた。
パリ・サンジェルマンのブランド責任者ファビアン・アレグレ氏は、「私たちはパリです。芸術と美術館、ルーヴルの街です。私たちのコミュニケーション方法にも、パリの芸術的感性が必要です」と説明した。
パリ・サンジェルマンは2011年のカタール資本による買収以降、サッカーの枠を超えてファッション、音楽、美食など多様な文化産業と連携し、ブランド領域を広げてきた。ジョーダンやディオールとのコラボレーションも同じ流れである。サッカークラブを単なる競技組織ではなく、都市文化を代表するプラットフォームへと拡張しようとする試みだ。

学生たちが制作したポスターはパリ・サンジェルマンの公式SNSを通じて公開され、累計再生回数は600万回に迫った。ファンからはポスター購入の問い合わせが相次ぎ、一部の作品は限定版として販売された。収益の一部は学校に還元された。完成した作品は試合当日にパルク・デ・プランスの大型ビジョンで紹介され、学生たちは4万8000人の観客の前で直接作品の意図を説明した。
ジ・アスレチックは「サッカーはもはやスタジアムの中だけで消費されるものではない。ファッションになり、音楽になり、イメージになり、芸術になる。パリ・サンジェルマンはその流れを最も積極的に活用しているクラブの一つだ」と伝えた。

