
スペインのプロサッカークラブ、FCバルセロナの若手フォワード、ラミン・ヤマルが優勝パレード中にパレスチナ国旗を振った行動に対し、イスラエル政府が公然と批判した。ガザ地区での戦争の余波が、欧州のスポーツ界にまで広がり続けている様子だ。
AP通信やアルジャジーラなどによると、イスラエルのイスラエル・カッツ国防相は15日、自身のSNSを通じて「ラミン・ヤマルはイスラエルに対する憎悪を煽った」と主張した。
議論は、バルセロナのスペイン・プリメーラ・ディビシオン優勝パレードの過程で発生した。今年18歳になるヤマルは、13日にバルセロナ市内で行われたオープンカーパレードの最中、大型のパレスチナ国旗を振った。現地当局によると、当時のイベントには約75万人のファンが集まった。
カッツ国防相は「イスラエル軍がハマスと戦っている状況でこのような行動をとった」と述べ、2023年10月のハマスによるイスラエル攻撃事件に言及した。イスラム教徒であるヤマルは、その後自身のインスタグラムにもパレスチナ国旗を掲げた写真を投稿した。
スペイン政府と現地の世論の多くは、イスラエルのガザ地区での軍事作戦に対して批判的な立場を示してきた。ガザ地区での戦争の長期化と民間人の被害をめぐる議論以降、欧州のスポーツ界ではパレスチナを支持する動きが続いている。
実際に昨年、スペインの自転車レース「ブエルタ・ア・エスパーニャ」では、親イスラエル傾向のチーム参加に反対するデモが繰り返され、スペインは今年のユーロビジョン・ソング・コンテストでも、イスラエルの参加問題をめぐりボイコットの動きに同調した。
ヤマルは来月開幕する2026北中米ワールドカップにおいて、スペイン代表チームの主力選手として出場する予定である。


