

最も有力な優勝候補が、グループリーグ初戦から「大恥」をかいた。「無敵艦隊」スペインが、史上初のワールドカップ挑戦に乗り出したアフリカの小さな島国カーボベルデに対し、一方的な攻撃を浴びせながらもゴールをこじ開けることができず、屈辱的な引き分けに終わった。
スペインは16日、米ジョージア州のアトランタ・スタジアムで行われた2026 FIFA北中米ワールドカップ・グループH第1戦で、終始一方的な試合を展開したが、得点を奪えず0-0で引き分けた。
今大会を前に、各種優勝予想で1位に挙げられていたスペインは、この日FIFAランキング67位のカーボベルデを相手に、事前の予告通りラミン・ヤマル(バルセロナ)をベンチスタートとした。さらに、一部の主力選手も先発メンバーから外して試合に臨んだ。戦力差を考えれば十分に納得できることだった。しかし、蓋を開けてみると結果は全く予想とは異なる方向に流れた。

フィールドプレーヤー10人全員が守備に回ったカーボベルデを相手に、スペインは終始攻撃を浴びせた。前半15分、ペドリ(バルセロナ)のシュートはカーボベルデのGKヴォジーニャの正面を突き、前半29分にはペドリのパスを受けたマルク・ククレジャ(チェルシー)がペナルティエリア左からシュートを放ったが、ゴール枠の上へと外れた。
スペインはその後も休むことなく攻撃を仕掛けたが、ヴォジーニャの好セーブ連発に阻まれ続けた。前半36分のロドリ(マンチェスター・シティ)、前半45分のフェラン・トーレス(バルセロナ)のシュートもすべて防がれた。
スペインは前半39分に訪れた決定機を逃したのが痛かった。ククレジャがヘディングで落としたパスにトーレスが走り込んでシュートを放ったが、クロスバーを直撃して跳ね返り、これをミケル・オヤルサバル(レアル・ソシエダ)がヘディングで狙ったものの、ヴォジーニャが辛うじて弾き出した。
前半を0-0で終えたスペインは、後半に入っても攻勢を強めたが、カーボベルデのゴールはなかなか開かなかった。これを受けてルイス・デ・ラ・フエンテ監督は、後半26分にヤマルとミケル・メリーノ(アーセナル)を投入する勝負に出た。さらに後半36分にはダニ・オルモ(バルセロナ)、後半42分にはニコ・ウィリアムズ(アスレティック・ビルバオ)まで総動員して大攻勢をかけた。しかし、カーボベルデの選手たちの決死の守備がスペインの攻勢を最後まで防ぎ切り、結局スコアレスドローで試合は終了した。
この日、スペインはポゼッション率で62%-28%(競合10%)と大きく上回り、シュート数(27-6)や枠内シュート数(7-1)でもカーボベルデを圧倒した。しかし、カーボベルデの堅い守備と、1986年生まれのベテランGKヴォジーニャの驚異的なセーブに阻まれ、大勝が予想された試合で勝ち点3を奪えず、肩を落とした。



