
2026北中米ワールドカップでスペインを相手に無失点の好セーブを見せたカーボベルデ代表GKヴォジーニャ(本名:ジョジマール・ディアス)の母親が、米国ビザの問題で息子の試合を現地で観戦できなかった事実が明らかになり、米国の政界が支援に乗り出した。
アルジャジーラやロイター通信などによると、米下院民主党のハキーム・ジェフリーズ院内総務は17日、マルコ・ルビオ国務長官に対し、ヴォジーニャの母親であるアナ・カンディダ・エヴォラ氏の米国入国を支援するよう要請した。
ジェフリーズ院内総務はSNSを通じて「どんな母親も、自分の子供が歴史を刻む瞬間を見逃してはならない」とし、「日曜日に開かれる次の試合を現地で観戦できるよう、国務省が全力を尽くすよう要請した」と明らかにした。
エヴォラ氏は、15日に米アトランタで行われたカーボベルデ対スペインのワールドカップ・グループH第1戦を訪れることができなかった。米国入国ビザの保証金や航空運賃などの費用負担が大きく、早い段階で遠征応援を断念したとされている。エヴォラ氏はロイター通信に対し、「息子の試合を直接見たかったが、叶わなかった」と語った。

ドナルド・トランプ政権は今年1月、ビザの不法滞在を防ぐため、カーボベルデを含む一部の国の国民に対し、最大1万5000ドルのビザ保証金を求める制度を導入した。米国政府は先月、ワールドカップの入場券所持者については保証金の義務を免除すると発表したが、エヴォラ氏はすでに費用面の問題で米国訪問を断念していた。
ヴォジーニャはワールドカップ・デビュー戦で、優勝候補スペインのシュート27本を阻止し、0-0の引き分けに貢献した。試合終了後に涙を流した彼は、「母親がビザの問題でスタジアムに来られなかった」とし、「一緒にいられたらどんなに良かったか」と語った。
米国務省は、エヴォラ氏がビザを申請した記録はないものの、選手家族はビザ保証金の免除対象であるとし、「選手家族と積極的に連絡を取り、ビザ発給を支援している」と明らかにした。
今大会では、ビザや入国に関する問題が相次いで浮上している。ソマリア出身の審判オマール・アルタン氏は米国への入国が拒否され、ワールドカップの試合担当から外れたほか、イラン代表チームも一部のスタッフがビザを取得できず苦慮している。カーボベルデサッカー協会のマリオ・セメド会長は「航空運賃や宿泊費、入場券の価格がすべて高く、小さな国のファンがワールドカップを観戦するのは容易ではない」とし、「せめて選手の家族だけでもスタジアムを訪れることができるよう、最大限支援すべきだ」と述べた。


