
4年前はビデオ判定(VAR)の末に1mmの幸運を手にした日本だが、今回は逆に精密な判定の末に悔しさを味わった。しかし、絶好調の「サムライブルー」は驚異的な攻撃力を誇示し、惜しくも逃したゴールのことなど忘れるほどの完璧な大勝を収めた。
森保一監督率いる日本代表は21日、メキシコのモンテレイ・スタジアムで行われた北中米W杯グループステージF組第2戦で、チュニジアを4-0で大破した。初戦で優勝候補のオランダと2-2で引き分けた日本は、これで勝ち点4(1勝1分け)を確保した。
日本は鎌田大地の先制ゴールで1-0とリードしていた状況で、「ミリ単位の判定」によりゴールが認められなかった。前半12分、日本のコーナーキックから上田綺世が放った鋭いシュートは、チュニジアのGKアイメン・ダフメンの手に当たってポストを叩き、ゴールラインに沿って流れた。ボールはゴール内側深くまで入り、肉眼では入ったように見えた。
しかし、今大会のボール内に内蔵されたスマートチップと半自動ゴールライン判定技術(GLT)の判断は冷徹だった。判定の結果、ボールの丸い曲面がごくわずかにゴールラインにかかっており、完全にラインを通過していないことが確認され、最終的に「ノーゴール」が宣告された。

これは2022年カタールW杯グループステージのスペイン戦当時、三笘薫(ブライトン)がライン際でボールを残し、田中碧の決勝ゴールにつながった「1mmの奇跡」を彷彿とさせる状況だった。当時、三笘は執念を見せて最後までボールを追いかけ、ゴールラインに辛うじてかかったボールを折り返して田中の逆転ゴールを演出した。
この日、上田のゴールは取り消されたものの、日本はその後も鋭い攻撃を続け、結局4-0の大勝を収めた。判定の悔しさを噛みしめる必要もなかった。日本は圧倒的な試合運びで、W杯通算1000試合目においてアジア勢として1試合最多得点記録を塗り替えた。


