
2026 FIFA北中米ワールドカップのグループステージが幕を閉じた。史上初めて48カ国体制で行われた今大会は、より多くの国にワールドカップ出場の門戸を開き、それだけ多くの物語を残した。
■強豪はやはり強豪だった
やはり強豪は強豪だった。多少苦戦したチームもあったが、優勝候補に挙げられていたほとんどの国が32強進出を果たした。
「ディフェンディングチャンピオン」のアルゼンチンはリオネル・メッシ(インテル・マイアミ)を筆頭に順調に勝ち進み、フランスもキリアン・エムバペ(レアル・マドリード)の爆発的な得点力を武器にグループステージを難なく突破した。それだけでなく、ブラジル、ドイツ、イングランド、スペイン、ポルトガルなど伝統の強豪たちもすべて32強入りした。
もちろん、内容まで完璧だったわけではない。ブラジルは以前のような圧倒的な姿を見せられず、スペインとポルトガルはそれぞれカーボベルデ、コンゴ民主共和国を相手に停滞した試合を展開し、引き分けという屈辱を味わった。しかし、トーナメント大会で最も重要なのは結局「生存」である。強豪たちは揺れながらも崩れはしなかった。

■過熱する得点王レース
グループステージ最大の興行要素の一つは、間違いなく得点王争いだった。
メッシは年齢を感じさせない活躍で、再びその名を全世界に知らしめた。アルジェリア戦でハットトリックを達成して最高齢ハットトリック記録を打ち立てると、続くオーストリア戦ではミロスラフ・クローゼ(ドイツ)を抜き、ワールドカップ歴代最多得点者の座に就いた。さらにヨルダン戦では途中出場から1点を追加し、計6ゴールで得点ランキングのトップを独走している。
後を追うエムバペとノルウェーのアーリング・ハーランド(マンチェスター・シティ)も脅威だった。エムバペとハーランドは並んで4ゴールずつを挙げ、自分たちがなぜメッシとクリスティアーノ・ロナウド(アル・ナスル)時代以降を牽引する次世代の主役なのかを証明した。彼ら以外にも、ブラジルのヴィニシウス・ジュニオール(レアル・マドリード)や、エムバペと同じフランスのウスマン・デンベレ(パリ・サンジェルマン)も4ゴールずつを記録し、共同2位グループを形成している。

■日本だけが生き残った
アジアにとっては、やや冷酷なグループステージとなった。日本が「脱アジア級」の試合運びを見せて32強進出を果たし面目を保ったものの、他のアジア諸国はすべてグループステージの壁を越えられなかった。グループステージの最初の6試合で2勝4分けを記録した時は勢いを感じさせたが、その後は急激に崩れてしまった。
特に韓国の敗退は衝撃が大きかった。1勝1敗で迎えた南アフリカ共和国とのグループステージ最終戦では、引き分けさえすれば32強に進出できたが、無気力な試合の末に0-1で敗戦。結局、3位チーム同士の成績比較でも及ばず、32強進出はならなかった。
イラン、サウジアラビア、カタール、イラク、そしてワールドカップ初出場のウズベキスタンやヨルダンなどもそれぞれ意味のある瞬間は作ったが、結果には結びつかなかった。参加国の拡大はアジアにより多くの本大会出場枠をもたらしたが、競争力までを保証するものではなかった。
■アフリカの躍進
アジアとは対照的に、アフリカは今回のグループステージ最大の勝者だった。計10チームのうち、チュニジアを除く9チームが32強に名を連ねた。
2022年カタールワールドカップを経て世界の強豪へと成長したモロッコは、ブラジルとも互角の勝負を繰り広げ、カタール大会での奮闘が決して一過性のものではないことを証明した。コートジボワール、ガーナ、セネガルなど伝統的なアフリカの強豪たちも32強に合流し、その競争力を立証した。
特にシンデレラストーリーとして注目されたカーボベルデの32強進出は、今大会最大の番狂わせの一つだった。スペインやウルグアイといった強豪と同組になりながらも、すべて引き分けに持ち込み、グループ2位で32強に進出した。コンゴ民主共和国もポルトガルと0-0で引き分けるなど侮れない試合運びを見せ、32強入りを果たした。



