延長後半、痛恨のオウンゴール
アルゼンチンに2-3で惜敗
「今大会最大の発見」
海外メディアが一斉に絶賛
敗戦にもかかわらず、世界中のサッカーファンから拍手が送られた。
ワールドカップ初出場ながら、世界王者アルゼンチンを延長戦まで追い詰めたカーボベルデは、32強でその旅を終えたものの、今大会で最も美しい「アンダードッグ・ストーリー」の主人公として人々の記憶に残った。
カーボベルデは4日、米マイアミで行われた2026北中米ワールドカップ32強戦で、アルゼンチンとの延長戦の死闘の末、2-3で惜敗した。リオネル・メッシ率いるディフェンディングチャンピオンに対し、二度も追いつきPK戦直前まで追い詰めたが、延長後半のオウンゴール一つで運命が分かれた。
しかし、試合終了のホイッスルが鳴った後も、世界のサッカー界の視線は勝者のアルゼンチンよりも、敗者であるカーボベルデに注がれていた。
ロイター通信は「ワールドカップ初出場国が世界王者を恐怖に陥れた」とし、「カーボベルデは敗退したが、誰よりも堂々と舞台を去った」と評価した。
ペドロ・ブビスタ監督は試合後、「選手たちは泣いていたが、私はその涙を誇りに思った」とし、「我々は単にサッカーをしたのではなく、我々の国のアイデンティティと誇りを世界に示したのだ」と語った。
実は今大会前まで、カーボベルデは全くの無名だった。人口約53万人の大西洋の島国カーボベルデの名前すら馴染みがなかった。ポルトガルの植民地として約500年間過ごし、1975年に独立したカーボベルデは、1986年にFIFAに加盟した後、2000年代に入ってからワールドカップの門を叩き続け、今回初めて本大会出場を果たした。ワールドカップ初出場そのものが奇跡だった。
しかし、グループリーグから世界を驚かせた。
優勝候補のスペインと0-0で引き分け、ウルグアイとも勝ち点を分け合った。最終戦でもサウジアラビアを抑え込み、無敗でトーナメントに進出した。ワールドカップ史上最も小さな国の一つが、初出場で32強まで勝ち上がったのだ。40歳のゴールキーパー、ヴォジーニャは驚異的なセーブショーで世界のサッカーファンに強い印象を残し、一躍今大会のスターに躍り出た。
カーボベルデはチャンピオンに対しても臆することはなかった。メッシを意識して守備ラインを下げるのではなく、普段通りに激しいプレスと速いカウンターを仕掛けた。二度の同点ゴールを決めて試合を延長に持ち込み、リオネル・スカローニ監督でさえ「ワールドカップに簡単な試合はない。カーボベルデは我々を本当に苦しめた」と認めた。

英メディアのガーディアンは「敗れはしたが、今大会最大の発見」とし、「欧州2部リーグやディアスポラ出身の選手たちで構成されたチームが、組織力と勇気で世界を魅了した」と評価した。また、「ワールドカップは小さな国にも夢を許す舞台だという事実を、カーボベルデが証明した」と伝えた。
試合後、アルゼンチンの選手たちもカーボベルデに対して敬意を表した。
メッシは「考えていたよりもはるかに厳しい試合だった。彼らは最後まで我々を苦しめた」とし、「我々には修正すべき点が多い」と語った。世界王者でさえ弱点を振り返らせた相手、それがカーボベルデだった。
カーボベルデの童話は32強で幕を閉じたが、誰も彼らを失敗したチームだとは思っていない。初のワールドカップで無敗でグループリーグを突破し、世界最強とのトーナメントでも退かなかったその勇気は、ワールドカップの歴史に永遠に刻まれるだろう。


