
歌手キム・ジェジュンは「MU:CON 2026」の基調演説に登壇し、20年以上にわたる歌謡界での経験をもとに、中小芸能事務所の海外進出戦略を紹介した。
現在、iNKODEエンターテインメントの創設者兼代表として活動中のキム・ジェジュンは、2日にソウル麻浦区で開かれた「K-POP中小企業のグローバル進出戦略」をテーマにした講演を行った。
特にキム・ジェジュンは「中小事務所が海外進出する際、最も危険な考え方は、大手事務所が行っていることを少ない予算でやってみようとすることだ」とし、「大企業のやり方をそのまま真似すれば、結局は劣化版になるしかない」と指摘した。
彼が提示した核心戦略は「集中」と「転換」だった。キム・ジェジュンは「グローバル競争力は資本の規模から生まれるものではない」とし、「私たちが勝てるグローバル市場を先に見つけ、そこのファンを理解した上で、ファンが私たちを選ぶ理由を見つけなければならない」と語った。
実際の事例も挙げた。米州市場を狙ったKIBIT UPとアジアを目標にしたBAYONを比較し、「米州とアジアは全く別のゲームだ」と説明した。米州ではアーティストの個性と新規ファンの流入が重要であり、アジアではファンダムとの関係と反復的な接点が核心だということだ。
市場別の接近法も強調した。米州は規模が大きいだけに勝算のある都市を選別しなければならず、航空運賃や配送料などのコストまで考慮して、認知度の高い市場と事業性の高い市場を区分すべきだと助言した。アジアも同様に、日本、中華圏、東南アジアの消費環境やプラットフォーム、規制などが異なるだけに、それぞれ異なる戦略が必要だと指摘した。
キム・ジェジュンは中小事務所の強みとして、迅速な意思決定を挙げた。彼は「いつ資金を投入し、いつ止めるかが重要だ」とし、限られたリソースで市場を素早く学習し、必要な時には果敢に事業を転換できなければならないと述べた。
業界が共に活用できるデータインフラの構築も提案した。一企業の失敗事例が他企業の試行錯誤として繰り返されないよう、経験とデータを共有すべきだという趣旨だ。キム・ジェジュンは「安く失敗し、早く再挑戦できなければならない」とし、K-POP業界が共同で問題を分析し学習する必要があると強調した。
一方、今年で15回目を迎えた「MU:CON」は、国内の音楽・エンターテインメント企業の海外進出を支援するグローバル音楽マーケットである。4日までカンファレンスやビジネスマッチング、ショーケース公演などが行われる。
20年という長いキャリアの中で培われたキム・ジェジュンさんの深い洞察は、挑戦を続ける多くの中小事務所にとって大きな道しるべとなるはずです。資本の論理を超え、ファンとの絆を大切にするその姿勢こそが、K-POPの未来をより豊かにしていくことでしょう。これからも新たな挑戦を続けるすべてのアーティストとクリエイターを心から応援しています。

