
嫌悪すべきゴールポストの呪縛だった。イ・ガンイン(アトレティコ・マドリード)は前半に目を見張るほどの圧倒的なパフォーマンスを披露したものの、決定的な攻撃ポイントを挙げるには至らなかった。さらに、所属チームまでもが痛恨の完敗を喫し、悔しさを押し殺す形となった。
イ・ガンインは6日、スペイン・ビルバオのサン・マメスで行われたアスレティック・クラブ(ビルバオ)との2026〜2027スペイン・ラ・リーガ第4節のアウェイ戦に先発出場し、後半14分まで59分間にわたりピッチを駆け抜けた。
開幕戦の途中出場から鮮烈なゴールを叩き出したイ・ガンインは、第2節からこの日に至るまで3試合連続でスターティングメンバ―に名を連ね、ディエゴ・シメオネ監督からの厚い信頼をピッチ上で証明してみせた。しかし、アトレティコ・マドリードは後半だけで一挙3失点を献上し、0-3と完敗。アトレティコにとっては悔しくも今季初の黒星となった。
4-4-2フォーメーションの右サイドハーフとしてピッチに立ったイ・ガンインは、前半からその卓越したクオリティを存分に発揮していた。特に試合開始わずか2分、ペナルティボックス右サイドでピタリとボールを収めると、対峙したDFとの激しいボディコンタクトを制して右足を一閃。放たれたシュートは対角のゴールポストを直撃して弾かれ、千載一遇の先制チャンスを惜しくも逃した。
ポストに嫌われる不運に見舞われながらも、イ・ガンインの躍動は止まらなかった。右サイドに限定されることなく中央エリアまで神出鬼没に動き回り、パスを引き出しては攻撃の起点となった。持ち前の華麗なプレス回避技術(脱圧迫)と視野の広い鋭いパスで、アトレティコの攻撃にダイナミズムを注入し続けた。
前半23分には、相手守備陣のギャップを突いて裏へ抜け出したアレックス・バエナへ極上のスルーパスを供給。しかし、バエナの放ったシュートは相手GKのファインセーブに阻まれ、幻のアシストとなった。


