
クリスティアーノ・ロナウド(41・アル・ナスル)が、自らの意思でポルトガル代表のトレーニングキャンプを離脱した。新監督ジョルジェ・ジェズス監督の起用をめぐる確執説が浮上する中、ロナウド自身が代表チームを離れることを明らかにした。
突然の離脱表明と「真実」への言及
ロナウドは1日、自身のSNSでポルトガル代表のユニフォームを着た写真とともにメッセージを投稿した。その中で「代表監督の記者会見の後、ポルトガルサッカー連盟会長と対話した末、代表チームのトレーニングキャンプを離れることに決めた」と説明。さらに「時が来れば、なぜ私が代表チームを離れたのか、すべてのポルトガル国民に真実を話すつもりだ」と含みを持たせた。同時に「これまで献身してきた代表チームと仲間たちの幸運を祈る」と述べている。
ポルトガルサッカー連盟(FPF)もロナウドの離脱を公式に認めた。連盟は、残る24人の選手でデンマーク戦とノルウェー戦の準備を進める方針を示したが、離脱の具体的な理由については言及を避けた。

起用をめぐるジェズス監督との衝突
事態の発端は、去る28日に行われたノルウェー戦にある。ウェールズとのネーションズリーグ初戦では先発したロナウドだったが、ノルウェー戦ではベンチスタートとなった。ジェズス監督は試合中、後半からの投入を示唆しながらも、結局最後まで彼を出場させなかった。ポルトガルはゴンサロ・ラモスのゴールで勝利したが、ロナウドが公式戦で交代すら果たせなかったのは2008年以来の出来事だった。
ジェズス監督は試合後、「試合状況を考慮し、投入には適切なタイミングではなかった」と戦術的な判断であることを強調した。その後、現地メディアでは両者の不和が解消されたという報道もあったが、30日の会見で再び緊張が走った。

監督の強硬姿勢と今後の波紋
ジェズス監督はデンマーク戦を控え、「すべての選手に対してルールは同じだ」とし、先発起用は監督が決定すると強調。ロナウドを先発から外す方針を改めて明かした。この会見直後、ロナウドは遠征先であるコペンハーゲンのスタジアムをトレーニング開始前に去るという不可解な行動をとった。ロイター通信によると、ロナウドの専用機が短時間でマドリードを往復する飛行計画が組まれていたことが確認されている。
なお、ジェズス監督は今年7月に就任し、かつてアル・ナスルでロナウドを指導した経緯がある。英スカイスポーツは、この確執説を報じる一方で、監督本人は「何ら事件は起きていない」と否定した。ポルトガル代表の歴代最多出場・得点記録を誇る絶対的な存在であるロナウドが今後どのような声明を出すのか、今回の事態の全容は彼の口から語られる内容に左右されることになる。



