
最速159km/hの直球を武器とする佐藤健英投手(21・ペンシルベニア州立大学)が、日本プロ野球(NPB)のドラフト会議において指名候補として浮上していることが分かりました。
日本の一部スポーツ紙の報道によると、複数のNPB球団が最近、佐藤投手に対して調査書を送り、ドラフト指名候補リストに載せている事実が確認されました。
日米大学野球で活躍した実力派右腕の経歴
佐藤投手は昨年、日米大学野球選手権大会に仙台大学の3年生として日本代表に選出され、チームの大会3連覇に貢献しました。大学野球界トップクラスの投手として評価され、当初はNPBドラフトにおける上位指名候補としても名前が挙がっていました。
しかし佐藤投手はメジャーリーグ(MLB)進出を目標に掲げ、今年の夏に仙台大学を中退し、米国のペンシルベニア州立大学へと編入しました。同大学は全米大学体育協会(NCAA)ディビジョン1に所属しており、佐藤投手は来春から公式戦へ出場する予定となっています。
NPB球団が「先手」を打つドラフト戦略
米国への進出により、一時はNPBドラフトとの縁が薄れたかのように見えましたが、日本の球団側は指名の可能性を明確に残しています。
あるNPB球団の関係者は「本人がメジャーリーグ挑戦を最優先にしている以上、来夏のMLBドラフトの結果を見た後にNPB入団の可否を判断することになるだろう」とした上で、「今回のドラフトで指名権を確保しておけば、来年のMLBドラフトまで佐藤投手側と独占的に交渉できる権利を得られる。これは球団にとって十分に価値がある戦略だ」と説明しています。
日米を股にかけるアマチュア選手の選択肢
同様の事例は過去にも存在します。近年、日本の高校や大学から直接米国の大学へ留学し、日米両方のルートを視野に入れる選手が増加しています。例えば、花巻東高から米スタンフォード大学へ進学した佐々木麟太郎選手や、ジョージア大学の石川ケニー選手(オリックス・バファローズが育成ドラフトで指名)などの動向が注目を集めました。
このように日本の有望なアマチュア選手が直接米国の大学へ向かうケースが増加する中、NPB球団側のスカウティングや指名戦略にも多様な変化が生まれています。
今後の展望と選択の行方
佐藤投手自身は来年のMLBドラフトへの挑戦を第一に考えていますが、今回のNPBドラフトにおいてどの球団が交渉権を確保するかによって、今後の進路における選択肢がさらに広がることになりそうです。日米のスカウトが注目する159キロ右腕の決断に、今後も関心が集まります。


