11球に及ぶ攻防の末に放った126mの逆転2ラン
NLCS第3戦でドジャースに6-2で勝利
44年ぶりのワールドシリーズ進出へ王手

11球の死闘を制した渾身の逆転劇
ミルウォーキーのジェイク・バウアーズは、8月23日のアトランタ戦において12球の粘りの末に逆転2ランホームランを放った際、「野球人生で最高の打席だった」と振り返っていました。
それから2ヶ月も経たないうちに、バウアーズは再び歴史的な打席を作り上げました。サイ・ヤング賞を2度受賞しているロサンゼルス・ドジャースの左腕ブレイク・スネルに対し、11球に及ぶ激しい粘りを見せた末、試合の流れを一変させる決定的な逆転2ランホームランを叩き込みました。
鉄壁ブルペンの乱れと鮮やかな再逆転
ミルウォーキーは15日、米カリフォルニア州ロサンゼルスのドジャースタジアムで行われたナショナルリーグ・チャンピオンシップシリーズ(NLCS)第3戦において、バウアーズの2ランホームランとギャレット・ミッチェルの連続ホームランなどを軸に、ドジャースを6-2で下し、44年ぶりのワールドシリーズ進出まであと1勝と迫りました。
この日の試合は一時、ドジャースに傾きかけた展開でした。先発のロバート・ガッサーが5回無失点と好投したものの、今ポストシーズンで安定感を誇っていたブルペン陣が6回裏につかまります。1点リードを守るべく登板したアブナー・ウリベが3つの四球で満塁のピンチを招き、ドジャースのウィル・スミスに2点タイムリー二塁打を許して逆転されました。初回にジャクソン・チョーリオが先頭打者ホームランを放って以降、スネルの前に抑え込まれていた打線だけに、再逆転は容易ではないと見られていました。
しかし、勢いに乗るミルウォーキーは直後の攻撃ですぐさま反撃に出ます。無死1塁の場面で打席に立ったバウアーズは、打球速度時速176km、飛距離126mの特大弾を放ちました。フルカウントからファウルで粘り続け、9球目にはポール際のファウルホームランで相手にプレッシャーを与えます。そして11球目、ストライクゾーンに入ってきた時速157kmの直球を完璧に捉え、試合をひっくり返しました。
粘りの打席が生んだ連続ホームランのショック
確信の打球を見送ったバウアーズはバットを放り投げ、静かにベースを回りました。この一振りが試合の決定打となり、続くミッチェルもスネルの2球目を捉えて2者連続ホームランを記録。前戦でも山本由伸投手から粘りの末にチャンスを作ったミルウォーキー打線が、ドジャースの主力投手を連続で攻略する形となりました。その後も加点したミルウォーキーが主導権を握り続けました。
44年ぶりの栄冠へ向けた王手
昨年のNLCSではドジャースに4連敗を喫したミルウォーキーですが、今シリーズでは一転して圧倒的な戦いぶりを見せています。かつてポール・モリターやロビン・ヨーントを擁してワールドシリーズに進出した1982年以来、44年ぶりとなる大舞台への進出をかけ、第4戦に臨みます。


